観察日記30
12月24日
クリスマスイブ。お兄ちゃんは朝からうきうきしていた。
そうだね、今年は彼女がいるもんね。私はスラちゃんやクリスちゃんがいるから別にいいけどね。
キューちゃんはうちで一緒にクリスマスを祝うけれど、アーちゃんはゼーウスさんと一緒に過ごすみたい。うちの両親はクリスマスでもお仕事なんだって。日本ってマジブラック。
……ところで、【空前絶後の侵入者】サンタクロースについてなんだけど、スラちゃん達はすでにヤツの秘密を知っていたみたい。秘密というのはつまり、赤服のにくいあんちくしょーが世のお父さんであるという真実のことだ。
まぁ、それならそれでやりようはある。今年のクリスマスは、私とお兄ちゃんがスラちゃん達へプレゼントをあげるのだ。喜んでくれるだろうか?
12月25日
阿久根さんは最初からうちに来る予定だったらしい。昼間はデートして、夜はうちへ、みたいな。お兄ちゃんはちょっとだけ残念そうにしていた。あんたにはまだ早いよ。魔法使いになるまでにはおそらくできるだろうけど。
夕飯は豪勢にタッキーのチキンを食べた。もちろんケーキも食べた。甘くて美味しかった。砂糖菓子のサンタはスラちゃんに食べてもらった。
プレゼントは、クリスちゃんには◯ンプラ制作セット一式で、スラちゃんにはビー玉のつめあわせ、キューちゃんとアーちゃんには手作りのスノードームを送った。アーちゃんにはゼーウスさんから渡してもらうことにした。
お兄ちゃんは……名状しがたき何かをプレゼントと称して渡していた。阿久根さんは喜んでいたけれど(使い魔にするんだって)、他の皆は微妙な顔をしていた。私ももらったけれど、皆と同じ顔をした。
とまぁ、色々あったけれど、楽しいクリスマスでした。
メリークリスマス!(´▽`*)




