初めての雨
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映画当日。
文月は集合時間より、10分前に駅に着いていた。
(この服装大丈夫かな…?)
すると5分後…遠くの方から千早の姿が見えた。
文月は手を振って居場所を教えた。
「よ、よう…」
2人は合流し、一言も喋らず駅の映画館に入ってった。
「な、なんの映画観るんだ…?ホラーはごめんだぞ!?」
千早は何も言わず、チケットを2枚買った。
「はいっ!」
千早は嬉しそうに文月にチケットを渡した。
「えっ!?ホラー映画じゃねーか!!」
「ふふっ」
「ホラーは嫌だっていったじゃんか!」
次第に会話が弾んでいき、とうとう開幕時間。
(ガチでホラー無理なんだけどな…まてよ?ここで男を見せれば…)
3分後…
「おい!まじでまじでまじでギャー!!」
文月は千早のほうを振り向いた。
(さすがの千早もこれは怖がってるだろ…)
だが、千早は無表情。
(なんで…!?なんでコレ見て無表情で入れるんだ?!)
そして、やっと映画の終演を迎えた。
「あー面白かった!」
と千早は楽しそうだ。
「だね…!ははっはは…」
文月は全身真っ青で映画館から出てくると外に出て、二人は小さなカフェに入った。
「ねぇ?文月…?」
いきなりの名前呼びに驚いた。
「ん、ん?!」
「文月はもし好きな人ができたらどうする…?」
「え?」
唐突の質問に戸惑ったが真剣に文月は答えた。
「うーん…まずは、喋りかけるかな…?」
千早は興味津々に文月の話を聞いていた。
「じゃあ、それで仲良くなったとしたら?」
「え、えっと…どこか誘うとか…?俺もあんま経験ないから分かんないけど」
(いや、経験なんて全くないけどな)
「そっか、ありがとう…」
(まさか、好きな人でもできたのか…?)
「な、なんでそんなことを俺に…?女友達に質問すればいいじゃん…?」
と文月は言った。
「あんまこういう話好きじゃないから。なら話しやすい文月に相談乗ってもらおうと思っただけ…」
「あ、そう…」
(まて?今話しやすいって言ったよな。今言ったよな?)
「…そろそろ移動しない?」
ちょっと気まずい空気を文月は変えたかった。
「そうね…」
千早はそう言って、文月とカフェを出た。
時刻19時30分。
「なぁ今日は千早に何時に帰るんだ…?」
文月が聞いた。
「今日は親が温泉旅行に行ってるから、明日に帰ってくるの。だから何時でも…」
「そか、兄弟とかいないのか…?」
千早は首を横に振った。
「私、一人っ子だから…」
「おーそうなんだ同じだな!俺も一人っ子なんだよね」
すると、何かがポツリと二人の頭に降ってきた。
「……ザーザー!」
「うわっ雨だ!!早く中に入ろう!」
千早と文月は屋根がある駅まで走っていった。
「はぁ…はぁ…いきなりかよ…!」
何故か文月と刹那の顔は笑顔だった。
「あーなんか楽しかったな!」
そんなこんなで二人のデート時間は幕を閉じようとしていた。
「雨降ってきたし…時間もあれだからそろそろ帰るか?」
そういうと千早は少し暗い表情で答えた。
「う、うん…」
電車に乗り、駅に着くと近くのコンビニで傘を買い、相合傘で家まで帰った。
(この相合傘は最初で最後かもだな…)
「よし、着いたよ?」
「う、うん…」
何故か悲しそうな千早
「どうした…?」
文月が心配そうに聞いた。
「……ねぇ、家きて」
千早はそう文月に言った。
さすがに文月には刺激が強すぎたのか顔が一瞬で紅潮する。
「…うん…?え、え、俺がか…!?」
千早は小さく首を下に振った。
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