デートのメール
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今日は俺が入院をして3日が経った。
「文月さん。明日は退院できそうですね!」
と看護師さんが笑顔で文月に言った。
文月と看護師さんが少し話していると誰かが病室に入ってきた。
「ガラガラ…」
そこに来たのは千早だった。
文月は驚いた表情で千早にお礼を言った。
「お、おう。来てくれたんだ」
「う、うん…」
少し恥ずかしそうに千早が答えた。
「いや、助けてくれたって聞いた、本当にありがとう…」
「う、うん…」
千早は「うん」としか答えなかった。
一人部屋の病室で物音のないシーンとした気まずい雰囲気だった。
「……」
「え、あ、とりあえず座れよ」
「う、うん…」
(どうしたんだ?いつもの千早じゃないような…)
といきなり千早が喋った。
「あの!もし良かったら…」
「ん?」
「た、退院したあと…ど、どこか行かない?」
文月はこの状況を理解するのに戸惑った。
「え、え、俺と…?」
(このタイミング?!)
「いや、嫌ならいいけど…」
文月は戸惑いながらも千早に言った。
「も、もちろん!行くよ!」
少し喜んだ顔をした千早だった。
その時、文月は千早に電話番号が書かれている手紙を渡された。
(え、デートに誘われたのか?!しかも電話番号までどういうことだ…?ーーまさか…)
文月の頭の中では言葉に表現してはいけないことで埋まっていた。
「じゃあ私帰るね…お大事に」
「お、おう!!」
千早は来て10分程で帰っていった。
(今までにないぐらい可愛い顔してたな…)
そしてついに、退院日が来た。
学校は明日から行くことになり、家でゲームや、漫画、アニメを見たりして一日を過ごしていた。
文月は昨日の文月の顔が忘れられなかった。
ゲームをしてる最中、漫画を読んでる最中ずっとあの千早の顔が忘れられないようだった。
(千早に早く会いてぇ!!)
その気持ちでいっぱいだった。
登校日。
文月は千早に会えると嬉しそうに学校に向かった。
だが、千早は居なかった。
丁度お見舞いに来たあと熱を出したらしい。
「ついてないな…」
とそこに来たのは中島だった。
「お!文月大丈夫か…?何悲しそうな顔してるんだ?」
「いや、別に…」
「お、お前千早が来なくて悲しんでるんのか?」
中島が笑いながらそう言った。
「ち、ちげーよ!」
(こいつが誘ってこなかったらこうなってないよな…)
「あ、そ。てかもうそろ授業始まんぞ、じゃあな!」
「お、おう」
「キーンコーンカーコーン…」
今日も何事もなく、授業を終え下校時間。
「今日もなんもなかったなぁ…明日は休日か…」
そして、家の前の玄関に立つと千早の家を一度確認して家に入って行った。
「ただいま〜」
「おかえりー!」
両親は仕事で返事来るはずがないので自分で声を裏声で自分に返事を返す。
すると、携帯に一件のメールが来ていた。
「なんだ?また迷惑メールか…?」
文月にはメールをする友達がいないため、来るのは迷惑メールのみ。
だが、そのメールは違かった。
「明後日もしよかったら、映画でも見に行きませんか?12時に駅前で待ってます… 」
それは千早からの映画の誘いのメールだった。
このメールを見たあと数秒間何が起きたのか分からなかったが理解すると、もちろん発狂した。
「ん…?え…ま、まじかよぉぉぉおおおお!!!」
文月は今まで生きた中で出したことのない、嬉し涙と笑みを浮かべた。
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読んでくれてありがとうございました!!