美男美女のオタク
なろうでは初投稿です!
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なぜオタクには恋愛は難しいのか——。
2次元ばかり見てるアニオタだって恋はしたい。
クラスには必ずいるオタクという人種。
ほとんどの人がオタクにあまりいい印象をもたない。
例をあげるとアニメオタクだ。
なぜ皆はオタクを嫌うのだろうか。
誰もが一度はアニメは見たことがあるはずだろう。
なぜ皆はアニオタを嫌う?
「気持ち悪い」
「厨二病」
「犯罪者予備軍」
オタクを嫌う理由は様々だが、そのほとんどが偏見である。
世間ではオタク=「不潔」という偏見が強い。
だかもしこうだったらどうだろうか。
もし好きな人がオタクだったらその人の事を嫌いになるのか?
もしアニオタが「美男」または「美女」だったらどうなる————。
「俺はこの学園を闇黒神殿と呼ぶ。
この闇黒神殿ので主宰である俺の名は唖栖馬 文月だ。」
ここは斎皇学園である。
全国で比べると中間層に入るくらいの普通の私立校。
「これは本当の名ではないがな、気をつけておけ、本当の名を聞けばこの地域一帯は無事では済まないだろうな…はは」
たまに厨二病になる。
「俺は凡人共には言えないが只者ではない。そう、俺は超能力者だ」
なんてどこかで聞いたことのある台詞だ。
「だが、この正体は闇黒神殿の住人どもには伝えていない」
昨日徹夜して寝不足な文月は授業中、自分の世界に入り込んでいた。
「文月!なにニヤけてるんだ?この問題答えてみろ!」
自分の世界に入っていた文月はいきなりの怒鳴り声に焦ってしまい、つい…
「ヒェ!ハ、ハ、ハイ!!」
情けない声を出してしまった。
教室内の笑い声が隣のクラスにまで聞こえるほどの大きな笑いになった。
(まあ、授業を受けなければならない凡人にはこれぐらいはしとかないとな)
もちろん心の中で呟いていた。
文月は学園内のテストでどの教科も90点以上は取るほどの人並以上には勉強できる。
普通に優秀な生徒でありながら、人並み以上の美男であった。
また、友人も多く学校では人気者な文月は生徒会長にも抜擢な存在。
だがしかし、こいつには欠点があるーー。
そう、厨二病もだが大のアニメ好きでもあるのだ。あの厨二病もアニメの見過ぎが原因である。
厨二病の事をみんなは知らないが、アニメが大好きでアニメの話になると止まらず、必ず聞き手を引かせるほどのアニメに対して熱いアニメオタクということは、学年全体が知っていた。
そのせいで文月は美男ではあるのだがこのアニオタというステータスと、二次元のキャラが好きすぎて、女の子との恋愛が一度もないのである。
まあ、この美オタの話は置いておこう。
今日は席替えであった。
(誰が隣であろうと俺には関係ないがな)
先生がみんなの席を発表しだした。
「文月はここだ」
文月は言われた通りの席に座った。
「千早はここな」
文月の隣になったのは、刹那千早という女の子だった。
この千早という女の子は文月並みのアニメが好きなアニオタであった。
だが文月とは違い、上手く自分がアニオタということを今は隠せてきている。
まあ、そりゃ隠すのも当然だろう。
千早は学年でトップ3に入るほどのとてつもない「美女」なのだから。
だが、文月と同じく彼氏はできたことはない。
理由は男子への対応が冷たすぎるからであった。
美男美女のオタク同士が隣の席になったのだが、2日経っても2人が話すことはことは一言程度であった。
「はあ…今日もあの千早って子の隣にいなきゃいけねーのかよ…いつも難しそうな小説ばっか読んでるし…可愛いけど」
通学中に一人でそう呟やきながら毎朝学校に向かっていた。
「おはよう…」
「あ、おはよう…」
学校に到着し、自分の席に座った。
いつもならこの挨拶で2人の一日の会話は終了なのだが今日は違った。
4時間目の授業を終え、10分休みの間の事。
文月と千早はいつものように読書を楽しんでいた。
千早の読んでいる小説をちらりと見る。
(また、難しそうな小説みて…ん?!)
驚いた様子で文月は千早の読んでいる小説のタイトルを二度見で確認する。
文月は驚いた。ちょうど文月と千早が見ていたのは同じラノベ小説だったのだ。
アニメなんて全く興味のなさそうな清楚な女の子と思い込んでいたた文月は、まさか同じアニメ小説を読んでいるとは思ってもいなかった。
そのため思わず声をあげる。
「えっーー!!!!」
クラスの周りの生徒が文月に一瞬注目した。
「なあ!もしかしてこのアニメが好きだったりする?」
これが文月にとって初めての千早との会話だった。
「まあ、少しだけ」
文月は謎に感動して興奮状態。
「え!もしかして、由霊の鬼とか見てる??」
「う、うん…」
「え、じゃあ幽助荘とか知ってる??」
「うん…」
少し千早は困っている様子だった。
「まじか〜まさかアニメが好きだと思わなかったよ。もし、良かったら仲良くしようぜ!」
少し千早は不機嫌そうに答えた。
「うるさいからもう辞めてくれない?」
千早が冷たいやつだというのは知っているため流石に怖気付いた。
「やっぱダメだよな…」
最後のホームルームを終え、生徒達が下校し始めた。
正門を出ると丁度前に千早が歩いていた。
実は、文月と千早は道路一つ挟んだすぐ目の前家に住んでいるのだ。
だが今まで、家が近いにも関わらず話したことは一度もなく、挨拶程度の関係だった。
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