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魔王の成りそこない  作者: 味醂味林檎
ベエル暦一七一七年 春の日差し、はじまり

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9/53

第一月三週目第三曜日

 日常的なことばかり書いてもつまらないだろうので、この日記には特にキャンディ・キャスト並びにキャスト財団についてのことを書きこもうと思う。

 私がわかっている限りでは、キャスト財団は現時点で世界のおよそ三割の国家に何かしらのパイプを持っている。キャンディ個人の資産だけでも、国一つ養えるほどの巨額の財産があることも、見当はついている。

 財団は『世界中の人々の生活を豊かにする』という題目を掲げて、多くの、さまざまな業種の企業を経営し、管理している。中には大学等の研究機関もあり、そこでは財団の支援を受けた研究者たちが新たな技術開発に取り組んでいるようだ。それはどちらかといえば、人間たちの取り扱う科学に傾いており、魔術的な研究についてはやや疎かと見える。あるいは十全に足るだけの人員が不足している。サマンサ・ピピ博士は人間であるわりには魔術的知識に詳しいが、彼女自身は人間であるために魔術の行使はできないし、技術開発の主任であるセリカ・ワタヌキ博士も人間であるので、道具を扱い方は知っていても自分たちの力だけでは何も作り出すことはできない。

 キャンディ自身は金稼ぎにしか興味がないように見えるが、それにしては行動に不可解な点も見受けられる。財団の総帥ともあろうものが、新天地開拓のためとはいえ危険な場所にも赴かねばならない理由が何かあるのだろうか。


 ↑すこし(S)不思議(F)なものを集めてるんだよ。


 ↑まさかとは思うが、その中に私も含まれているんじゃなかろうな。

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