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魔王の成りそこない  作者: 味醂味林檎
ベエル暦一七一七年 春の日差し、はじまり

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第一月二週目第五曜日

 年が明けて早々、キャンディは新たな会社を打ち立てるための実地調査をすると言いだして、私は彼女と共に翠緑魔王ヌウマーンの治めるアルワーハへ向かった。

 アルワーハは砂漠の中心に位置する小国だが、翠緑魔王の魔術によってオアシスが維持されており、砂漠を越える商人たちの拠り所となっている。我が祖国ゲエトとは違う文化を持つ場所だが、よく栄えている都市国家だ。

 キャスト財団のアルワーハ支部は、繁華街のすぐ傍に設けられた。

 キャンディはアルワーハの商業組合に話をつけ、この支部を各国の支部との輸出入に活かせるだけの土台を作った。予めある程度の手回しはしていたようだが、それにしても鮮やかな手腕であった。

 私は彼女のあまりの営業力に目を見張ったが、組織の頂点に立つ者にそこまでの技能は必要なのだろうか。むしろ人の上に立つのであれば、人を管理する能力を磨くべきであろうと思うのだが。

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