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魔王の成りそこない  作者: 味醂味林檎
ベエル暦一七一六年 夏の終わり、そして秋

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第九月二週目第七曜日

 腕治ったんならはよ言ってくれんと困れんけど。


 ↑お前は一体いつ私の日記を盗み、戻しているのだ。


 ↑我じぶんちでできないことって基本ないし。


 ↑そもそも人の日記を盗むな。覗き見るな。勝手に書き込みをするな。




 追記:キャンディには逆らうだけ無駄だ。あの女は何かネジが飛んでいる。そして行動力がありすぎる。


 ↑うむうむ、従順なのは良いことだ。


 ↑それをやめろと言っている。聞く耳はないようだが、一種の人権無視だぞ。


 ↑お前がそれを言うか。まあこんなんお前にしかせんけどな。


 ↑なんだと。

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