表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の成りそこない  作者: 味醂味林檎
ベエル歴一七七九年 さようなら

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/53

第十月二週目第四曜日

 アルワーハ行きの船は、流石にキャスト財団の所有というだけあって最新式の蒸気機関エンジンを積んだ帆船だ。装飾が豪奢であるのは商売をやるうえで必要な権威を纏っているのだというのは、誰から聞いた話だったか。私としてはベッドが柔らかいというそれだけで充分良い船だと思えるが。

 ウィローはくれぐれもキャンディから目を離さないよう言ってきた。私が役割を投げ出さないように釘を刺すつもりであったのだろうが、それにしても奔放な総帥を守るのに、彼女も大抵苦労している。今回相手にするものがどの程度の危険性があるのかいまひとつはっきりとしない分、気を引き締めるべきということだろう。

 ウィローが回収する間、被害が及ばないよう単純にキャンディの護衛をするというのは久々の任務のような気がする。彼女も義足の手入れを熱心にしていた。

 なんだろう。もしかすると明日私は死ぬのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ