閑話1 ぼくはシルバ
お読み頂き有り難う御座いますm(__)m
※シルバの視点のお話です。
ひらがなで読みにくいですがよろしくお願いします。
ぼくはシルバ。
たかいやまとひくいやまのあいだでうまれた、おおかみのシルバ。
おかあさんにおとうさん、たくさんのなかまたちとくらしてたよ。
やまのおじいさんがおしえてくれて、なまえもつけてくれたんだ。
やまのおじいさんはやまおくでひとりでくらしているんだって。
ときどきぼくたちのとこへあそびにきておやつをくれるんだよね。
おじいさんとはじめてあったとき「あいぼうのちいさいころにそっくりだな」っていってたよ。
あいぼうってなんだろう? よくわからないや。
◇
あるひ、もりまでおりておさんぽしていたら。
そらとぶでっかいやつにさらわれちゃったんだ。
いっしょうけんめいにげようとしたら。
つめにひっかかれて、くさのうえにおっこちちゃったんだ。
とっても、とってもいたくて、くるしくて。
だんだんうごけなくなっていったんだ。
しばらくして、すごくねむたくなったとき――
《――大丈夫、すぐ元気になるわ》
そんなこえがきこえたきがして、めのまえがまっくらになった。
あれ? だれかそこにいるの?
そこからさきはおぼえていない。
◇
あったかい……まるでおひさまのようだ。
ふときがつくと、いたいのがなくなっていた。
めをあけてみてみると、ぼくのからだはきれいになっていた。
いままででいちばんきれいかもしれないとおもった。
ぼくをだいているにんげんがなにかをいっている。
《――この娘が助けてくれたのよ》
そのうしろにいるおねぇさんがおしえてくれた。
ぼくにはなせるなんて、やまのおじいさんみたいだね。
でもすぐにみえなくなっちゃった。
ぼくはありがとうのきもちでにんげんのほっぺをぺろぺろしてあげる。
なかないで? ぼくげんきになったよ?
あれ? たおれちゃった。
となりにいたちいさいにんげんがどこかにはしっていくよ。
そしたらすぐにおおきなにんげんたちがきたんだ。
にんげんたちがなにかをいいあったあとこっちをみたよ。
そしたらやさしくだっこされて、みんなといっしょにつれていかれたよ。
◇
それからぼくはにんげんのいえでくらすことになったんだ。
たくさんたべて、たくさんねて、たくさんあそんで。
ぼくのからだはどんどんとおおきくなった。
くびにまいてるやつがたりなくなってきたからまちがいないよ。
そうそう、にんげんのことばも、すこしわかるようになってきたもんね。
ときどきみえるおねぇさんにおしえてもらったよ。
ぼくのなまえをきかれたときから、おはなししはじめたんだあ。
もうすこししたら、がっこうってところにいくことになるんだって。
《――あっちにいったら、シルバが守ってあげてね?》
うん、まかせてよ。
やまのおじいさんも「おおきくなったらすっごくつよくなる」っていってたからね。
《――じゃあ、ごしゅじんさまをよろしくね》
あ、おねぇさんがみえなくなった。
うん。
ごしゅじんさま、なんかいいな。
こころがぽかぽかする。
ぼくのごしゅじんさま、うん、いいね。
◇
きょうもごしゅじんさまをのせてあるく。
ぼくをたすけてくれたごしゅじんさま。
ごしゅじんさまといるときもちがぽかぽかするんだ。
ごしゅじんさまがぎゅっとしてすりすりしてくる。
「シルバー! だーいすき!」
だいすきなごしゅじんさま。
「ワフッ!」
これからも、ずーっといっしょだよ。




