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あのマドンナはタダ者じゃない。

 

 レンズ越しに視線が合って息を呑む。

 悪戯っぽい瞳はふっと逸らされる。

 猫みたいにしなやかな後ろ姿を撮影し、息を吐いた。

 距離は五十メートルと近いが、物陰に隠れているのだから見える筈は無い。

 錯覚だ――

 そう思った事もある。

「何故カメラ目線ばかり」

「俺目が合った」

「おれも」

「「「……」」」

 写真を前に俺達は顔を合わせ、それ以上の撮影を断念した。

 グレーな噂が立っている、我が校のマドンナが黒だと判明した瞬間だった。

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