昼休みの惨事
初めてなんです投稿とか〜駄文でごめんなさい。ドキドキですよ。もう!
あなたがっ!最初の読者ですっ!
ちなみに実話です…
「やめてぇぇ!!見ないでぇえ!!!何も書いてないからっ!!な〜んにもっ!!だから見ないでええ!!!」
普段はおとなしくて人の良いコルダが、今日は暴走機関車の様に何かを必死に隠している。
「何も書いてないなら見せなよ〜!!ぬぅ〜ん…」
手を伸ばして詰め寄るギタ山。
「そ〜やで〜?見せずは一時の恥、見せるは一生の恥やで!?」
とオニッチ。
「Σ(゜д゜;)見せないよ!?恥なら一生見せないよ!!!?」
激しい3人の争奪戦を、一人ジョニ子は謎めいた薄笑いを浮かべて事の成り行きを見守っている
コルダが胸にしっかと抱えているのは何のへんてつもないノート。
ただし、表紙に
“開けるな危険!!”
と書いてある事をのぞいては…。
どうやらコルダは乙女ノートのを見つかってしまったようだ。
漫画やゲーム好きな乙女達がポエムやら日記やら書き記して、自分はすっかり忘れた頃に家族に見付かってすんげぇ恥ずかしい思いをしちゃったりするアレだ。
しかしコルダは後々訪れるであろう家族崩壊の危機を心配する心の余裕はないようだ。
今まさに、彼女は人生最大の危機に瀕している!!
「ダメダメダメ駄目ーっ!!!このノートだけはダメッ、全裸で校内一周するよりダメッ!!これは甘くて危険すぎるから…あっ!!!?」
「っしゃあっー!!」一瞬の隙をついてノートを奪い取ったのはオニッチだ!
「ぬぉぉォさせるくぁあっ!!!」
「あべしッ!」
華麗な回し蹴りがオニッチを吹っ飛ばし、空に舞ったノートを豪速急でコルダが奪取した。
「殺る気や!、奴は読まれる前に、殺る気やでぇ!」
「しかし、6年間いつも一緒の仲良しさんのオニッチとを吹っ飛ばすとは…、これが、コスモの力か…!!」
いつの間にか解説を始めるジョニ子とギタ山。もうコルダは後には引けなかった。朝、数学のノートと間違える事さえなければ…
もう、もどれない遠い過去がふとよぎる。
とにかく、読まれる訳には行かない。このノートっ…このっ…ってあれっ!?あれ!!??
コルダが握り締めたノートは、
“徳川家の秘密”
に変わっていた。
「フッ…、まだまだ…詰めが甘いな…ガハッ!!!」
もはやボロ雑巾と化したオニッチが、ヨロヨロと身を起こし、腹からノートを取り出した。
「そうかっ!!吹っ飛ばされる直前にノートをすりかえたんや!!!」
「しかもそのノートで急所をガードし致命傷を避けるとは…!!!さすが紅き鉄パイプのオニッチと呼ばれるだけの事はあるぜ…」
「嫌あああ返してェエエ工!!!…ピギャッ!」
再びオニッチに突進しようとするコルダの足をギタ山がひっかけ、コルダは派手にすっ転んだ
「てこずらせやがって…お礼に音読の刑だ…さぁて、何が書いてあるのかな…ふふふ」ピッコロ大魔王のような邪悪な笑みを浮かべ、オニッチの亡骸からノートをもぎ取るジョニ子。ってオニッチ燃え尽きてるー!!?
「何が書いてあるのかな〜?ポエムかな?自作漫画かな?ワクワク…」
「そう急かすなギタ山よ、楽しい事は、じっくりジラせばジラすほど旨味を増すものだ…熟したワインの様にな…!!」
泣き叫ぶコルダを手早く荒縄で縛りあげジョニ子はページをめくった…。
中には文字がビッシリ、どうやら自作小説らしい。随所にイラストが描かれている 。あと、アニソンの歌詞とかも書いてある。
…身に覚えのある読者も多いのでは??
「なになに…?
『いいのか…?』『うん…君は、やさしいから。僕の総てを見てほしいんだ…。』『ユウヤ…』『リュウト君…』そして二人の体と心はバターがとろける様…に…重なりあ…い………?…なんじゃこりゃ?」
「ジ、ジョニ子、ここここれってましゃかブブブブブゥオゥイズラヴってやつなんじゃ…?」
「イヒェェエエ工ァッ!!???」
コルダはプチ乙女なんかじゃなかった。本物の、あっちの世界の人だった。ギタ子は思った。ジョニ子も思った。虫の息のオニッチも思った。しかし言葉にはできなかった
「い、いいんじゃぁないかな?びっ、びぃえる系ってゆんでしょ?わわわわ私はっ、いいとヲもぅよっ!?」
「ううううん!!!わっ、私も嫌だなとか思ってたけどいや思ってナイけどでもここ女子校だしだから別になんてことナイッていうかむしろイイッて!!」
「…うっ、うわあああああーん!!!!」
「ああゎ〜コルダ泣かないでェー!!!!」
嗚呼…少女達の必死のフォローは虚しく天井に吸い込まれて行くばかりであった…
こんなところまで読んでくれてありがとう〜っ。大好きじゃあー!!