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「初恋のハツカ」

初恋の相手、運命の相手

片思いの相手が登場しますよ

 私の名前は猪瀬いのせハツカ、中学1年生で2学期に突入したての

平凡顔の美少女です。

 もう思春期で、パパの飲酒がすっごく許せないよ!

 でも今はそんな事言ってる場合じゃなくて

現在は不登校扱いされるギリギリの時間で学校に向かって走っています。


 うちの学校には制度とゆう学校の法律があって、本当に厳しい。

 1分遅れただけで不登校扱いで先生から凄く怒られる上、特別勉強部屋で

難しい勉強をいっぱいやらされるんだから!もう嫌になっちゃう!

 しかも今日は、夏休みが明けた丁度その日だよ、休日ボケでいつもはもっと

早く起きれるんだけど、つい朝の7時まで寝ちゃったんだ。

 こんな重要な日に遅刻なんてしたら、いつもの何倍宿題を出されるか。

 とにかく私は凄く急いで下り道を走っています。


「遅刻する遅刻~!」

 こんなありきたりな言葉を口ずさみながら、下って直ぐにある左の角を曲がる時。


『そう言えば今日お父さん、少女漫画のようだって言っていたなぁ

 本当にそんな事が起こって、運命の人が実は向こうから走ってきていて

この曲がり角でぶつかったり何てしたら、どんなに感動的だろうなぁ』


 私は、頭の中でそんな恥ずかしい事を妄想しながら、勢いよく角を曲がった瞬間。


「わっ!」

 若々しい男の人の声、そして目の前がフェイドアウトしたかと思うと

何か硬い物の鮮明な衝突音がなり、私の鼻先に大きな痛みが走った。

 そのあまりの痛さにフラフラと後ろに後退して、コンクリートの地面に尻餅をついた。

「ふ、ぁあっぁああ……鼻が……」

 私は恥ずかしくも誰かの前で鼻を押さえて涙を流した。

 目を開けて、私は多少相手に文句を言おうと顔を上げた、けれど。

相手の顔を見た瞬間、私は、文句を言うのを忘れてしまった。

「……あ」

「ごめん。 俺が本持って走ってたから、痛かったよね」

 謝ってきたその声は、さえずりのように細く綺麗で、それは私のよく知っている顔だった。

 そう、普段は遠くで見ているだけ、一度も話しかけた事の無い憧れの人。

「煎浬先輩……あ、うん、痛かった……」

「ごめんね、じゃあ立てる?」

 彼の名前は長谷川煎浬はせがわ いり

私の通ってる学校の人間なら知らない人はいない。 しかも良い意味で。

 成績優秀、運動神経抜群、才色兼備、サッカー部に所属している。

 女子学生どころか男子学生からの人気も高い、学校中の人気者。

 学年は三年生、私の先輩にあたる人なの。

「……はい、立てます……」

 そして、私が運命の相手にするなら申し分無い、片思いの相手だ。

 以外に普通に話しかけてるけど、これでも凄くどきどきしてる。

 自分が今何て言ったのかも、頭からすっぽり抜けてる。

 それに、ここで逃げたら多分チャンスも無いよね、私の理性がそう呟いた気がする。

「よかった、それじゃあ立って」

 と言って、煎浬先輩は汚れ一つ見あたらない手を差し出すと

優しく笑って立つように促してくれた。

「鼻は後で学校に言ったら保健室に行こう」

「あ……大丈夫です、鼻は折れていないから……その」

 後の言葉は何て言えば、そう思って少し心の中が混乱して。

「あれ……」

 だけど結構直ぐに頭の中で言葉が浮かび上がって、言う事ができた。

私は思ったことを普通に口にした。


「あの、煎浬先輩。どうして此処にいるんですか?」

 ただしそれはあまりにも単純な質問だったけれど

 よくよく考えれば、先輩がここに居るのはおかしい、だって優等生で通している人が

遅刻ギリギリの時間に、こんな所をほっついている訳が無い。

 きっと、担任に資料を貰って来るよう頼まれたとか、そうゆうやつ。

でも、先輩は呆気カランとした表情をして何故か黙っている、でも直ぐに笑顔に戻った。 

そして先輩は理由を教えてくれた。

「あちゃぁ、学校の方向逆だったね、あはは」

「そうなんですか……え?」 

 パパじゃ無いんだから何してるの、このお馬鹿、私はつい心の中で叫んでしまった。

 でも直ぐ、煎浬先輩に向かって心の中で何を叫んでいるのと、心の中で思い直して

一気に自分で立ち上がって、私は勢いよく先輩の手をとった。

「それまずいじゃないですか! 煎浬先輩が遅れたら本当にまずいよ!」

 私は必死な思いで煎浬先輩に言葉をぶつけた。

「まぁね、でも皆勤賞は狙ってないから……」

「そう言う問題じゃないの!」

 煎浬先輩はぼやくけど、私は居ても立っても居られなかった。

 だって、先輩が怒られる姿なんて私は見たくないから。 

 そんな自分勝手かもしれない気持ちで、私は先輩の腕を引っ張り 

あと10分で、遅刻とゆう時間の中、先輩が逆走してきた道のりを走り出した。









 そして物語は、最初の段階へと踏みこまれた。

角を曲がってぶつかるベタな展開

以上初恋のハツカでした

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