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彼の理性の殺し方

作者: 極彩色

私は決意した


一向に進展しない彼との関係改善にのために動くことを。


具体的には セックスに持ち込むために幾度となくいい雰囲気に持ち込んだのにまっっっったく手を出してこない彼にしびれを切らしたのでもう私が手を出してしまおうということだ。


そんな決意を胸に意気揚々と彼の家の扉を開ける。

今日も彼と食べる飯がうまい。

風呂もばっちり。

片付けを一緒にし、テレビをみてともに笑う。

あぁ、今日もいい一日だった。

布団に入りうとうとし始めたとこでふと気が付いた。


いつもと同じ状況じゃねかぁ!!!!!!!


焦る私、聞こえる寝息。


くそっ!!奴は寝てしまったのか!?


どうしたものかと悩むことしばし。


だめでもともと。とりあえずヤッテみよー!


思いつくことをすべてやってみるという脳死方針で彼に挑む。


とりあえず彼の布団に潜り込む。反応なし。


腕に抱き着いてみる。びくっとしたが、目は覚まさないようだ


脚を絡めてみる。体に力が入ってるように見えるが、目を開ける様子はない。


あぁ…私は人の寝込みに何をしているんだ


彼のあまりの起きない様子に私は恥ずかしさと虚しさがこみ上げ、心が折れそうになっていた。


最後にダメ押しとばかりに頬にキスをしてみたあっこっち向いた

戸惑った表情でこちらをみる彼、なんか息荒い気がする


「なに…して…?」

「キスした」


そう伝えると眉間にしわを寄せ、何やら悩んでいる様子。

そのまま様子をうかがっていると真顔になった彼と目が合う。


「キス…僕もしたいからいいよね?」


なにやら不穏な気配を感じような気がするが、ここでNOとは言えない。

寝込みにキスしたわけだし、自分だけするのはなんかよくない気がした。

私の意思を尊重するその紳士的な態度に罪悪感を刺激された私は余計な一言を口走った。


「もちろんいいよ。好きなだけどうぞ」


それを聞いた彼は性急に私に多いかぶさりにキスをした。なんだか余裕がなさそうである。

今までもキスは幾度となくしてるが、こんなことはなかった。


何度かキスをするうちに触れるだけだったものが深いものに変わっていく


だんだんと快楽を帯びてくるキスにこの先に期待を持ち始めたときに唇が離れた。

残念に思う暇もなく、首筋や耳にもキスをされ、思わず口から甘い吐息が漏れる。

慌てて彼に視線をやると、見たことのない笑顔だった。これが獰猛な笑みといういうやつに違いない。


「今日は遠慮なくたくさんキスするね。もう我慢できないしごめんね」




翌朝、理性をすっとばしたことを謝られたがむしろ良かったことを伝えると昨夜の続きが始まった。

どうもその手の経験が少なく自身がなかったため今まで尻込みしていたが、昨夜にお誘いが来たことで理性とテンションが振り切れたらしい。

鋼の理性というわけではなく、ただのヘタレだった。

しかも私からお誘いしたことで安心したらしく、理性がよく殺られている。




結果的には彼の理性を殺すことには成功したし念願も叶って嬉しいが

彼が意外と執拗な性格であること、ヘタレという枷から解き放たれた彼は理性がほぼ死んでいることを知った。

一回が長いうえに私が止めなきゃ無制限である。いろいろと無尽蔵らしい。


これからは紙より弱い理性をどう持たせるか、いかに刺激を少なくするか考えよう。

理性を長生きさせねば…。











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