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紅姫  作者: 紅姫
3/3

王子×姫

カツ、カツ、カツ。

私は、スリッパの音を鳴らしながら、今廊下を歩いている。部活へ行くのだ。

と、コンピューター室の前でうろうろしていたのが『王子』がいた。

「あんたくんのはぇぇw」

「へっへっへ」

照れくさそうに笑う。うちのどこかがぐさっとくる。なんだろう、この感じは。

すると、私の手が無造作にあいつの頬を触る。

自分でモビックリしていた。何やってんだうちは。

「・・・・んだよ」

「しっとりしてるねぇw」

「うるおいたっぷりの俺に何を言う。」

その得意げな言葉に、思わず私は吹き出してしまっていた。

やっぱり触れたい。もっと、触れたい。

こんな思いがわきあげてきたのは、今この一瞬だった。


だりィ

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