『ラーメン店の悲痛』

作者：木尾方

ある、高級料亭の一室で、与党幹部数名が集まり密会を行っていた。

「委員長、オリンピックも終わり、国会も閉廷し、衆議院選挙もなんとか、勝てた。しかし、オリンピック、コロナで我々の金を大量に使ってしまった。何か、愚民どもから、金を集める名案はないかね？」

「幹事長、一つ面白い税を作ってみては？」

「会長、何か案があるのか？」

「はい、ラーメン税というのはどうでしょうか。」

「ラーメン税？」

「ラーメン店は全国に約30000店以上あります。

　ガソリンスタンドとほぼ一緒の数でして、ガソリン税は消費税との２重課税適応です。

　しかしながら、この先ガソリン税は、税収の見込みが少なくなる一方です。

　このラーメン税を作り、消費税と合わせて２重課税にすれば。」

「それなら、寿司と焼肉も税の対象にしては？」

「総裁、寿司と焼肉にも課税したら、私達、上級国民も支払う事になってしまうではないか。お前は、国会で原稿だけ読んでいればよい。」

「は、はい。大臣。それにしても、さすがお金に関することには、頭の回転が早い。」

「私は、ラーメンなど下々の食べ物など口にしたことはないが、愚民どもから集めるには、丁度よいな。・・・・よし、委員長、来年の国会で、この案を通すぞ！」

「はい、承知いたしました。」

『ただいま、入りました。ニュースです。

　今、国会で審議されていました、【ラーメン法】が、全会一致で可決。成立いたしました。この法案により、来年４月から全てのラーメン店は、価格の５０％が新たに課税されることとなります。（あ～、今夜ラーメン食べよ。）　次のニュースです。昨夜遅く・・・』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～終～

読んでいただきありがとうございます。

Twitterでトレンド入りしてました。『ラーメン店の悲痛』を元に作成しました。

煮干しラーメン食べたい～(´-ω-`)

でも、最近は、台湾まぜぞばにはまっております。

お腹減った～！(._.)ペコッ