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2-4

ハイミル教総本山。

あらゆる贅を尽くしたきらびやかな一室に聖女アプリコットが居た。

エメラルドグリーンの神官服を着込んでいる。

そのすぐ後ろには侍女が2人。


「聖女アプリコット、どうなさりました?」


「南の大森林になにやら邪悪な気配を感じます、強大な力を感じます。これは世界の危機かもしれません。神聖騎士団を派遣して確認してきなさい。場合によっては私も動きます」


「お待ちください聖女アプリッコット、3人の聖女のうち2人は東に突如現れた魔王を名乗るモンスターの討伐に向かっています」


「帝国も王国も神聖騎士団も、主力は全て魔王討伐隊に含まれております。この状態で聖女アプリコットまで総本山から出たとあっては大変な問題となります」


「では討伐隊に含まれなかった見習いやお金さえ貰えればなんでも引き受ける傭兵が居るでしょう」


「見習いや傭兵でその強大な力に太刀打ちできるのでしょうか」


「無理でしょう、ですが森の前まで行けば何か動きがあるかもしれません。傭兵団への支払いは私が全額払いましょう。私以外の聖女2人には急ぎ伝令を走らせなさない」


「……はい」


「直ちに準備に取り掛かります」


「私はこのことを大司祭へ話してまいります」


「大司祭様は多忙の身」「かまいません、緊急事態です。彼女もわかってくれることでしょう」


言い終わるより先に聖女アプリコットは言った。


「これは忙しくなりますよ」


ハイミル教総本山には降臨の間でハイミルと直接会い、奇跡を起こす力を授けられた4人の少女が居る。

それが3人の聖女と1人の大司祭である。


この4人の少女と去勢、つまり物理的にチ○コを切り落として禁欲生活をおくり一生をハイミル教に捧げる覚悟を決めている神聖騎士団は教団の持つ圧倒的な武力として存在している。

聖女は勿論、去勢してハイミルの力が濃い神殿で暮らして修業をする神聖騎士団は超常的な力を発揮して人間に害なす凶悪なモンスターを討伐している。


その一方、人間至上主義を掲げており、亜人と呼ばれるゴブリンやリザードマンといった存在は一切守らないどころか敵視すらしておりハイミル教と亜人の間の溝は深い。

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