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11-6

俺はカタリーナ姫と話をしてみたくて狭い方の謁見の間に移動する。


広さは6畳くらいだろうか、あの人数がこの部屋に入ったらさぞ狭いだろう。

よく掃除されてはいるが殺風景だ、簡単な作りのベットと机とランプが置いてある。


「さて、カタリーナ姫」


「はい、なんでしょうかヒロト様」


カタリーナ姫は目がハートマークになったような視線を向けてくる。

魅了の魔眼は呪いのように貼り付くタイプかと思ったらファイヤーボールみたいに爆発してそれで終わるタイプのようだ。


俺は天使アイリーンが見つけてきた情報が正しいかどうか聞いてみる。


「同い年くらいの貴族の少年を複数、魅了の魔眼で自分に夢中にさせて、ドロドロの人間関係ゴッコを楽しんでいた……という報告があがっているんだけど、これは本当?」


「はい、それは本当です。私はイケメンが好きだった……というかイケメンにチヤホヤされることが好きだったので魅了の魔眼を悪用して自分に夢中にさせました、しかしそこから先は知っての通り、ドロドロの人間関係ワールドが広がっていました、私の為に争わないでと言いながら全方向に気のある素振りを振りまいていたのは今では反省しています」


カタリーナ姫はいまにも泣きそうになりながら言った。

だが俺の目は誤魔化せない、思念を送ってやりとりする魔法の応用で相手の抱いている感情を色という形で読むことができる。


真剣さと怒りの青

喜びと笑いの赤

慎みと恐れの黒

悲しみと後悔の白

全ての感情の調和がとれた状態の黄・あるいは金、ゴールド


カタリーナ姫は青い、怒っている様子ではないので真剣なのだろう。

真剣にやっていないものは怒らない、真剣にやってないのに攻撃的な態度をとる感情というのは悲しみの白と恐れの黒があるが怒りとはまた少し違うものだ。


泣きそうになっているのに悲しみの白も恐れの黒も全く無い。

怪しい人物だ、まあ可愛いからいいけど。


それはそうと魅了の魔眼は俺も使ったんだけどなんの変化も無いな。

カタリーナ姫の魔法耐性みたいなのは確実に貫いたし、確かに効いた手応えはあったんだがどういうことなんだろうか。


魅了の魔眼みたいな能力はいかに使ったことがバレないようにするのかが肝だ。

そんなあからさまな動きはしないということか。


泣き真似をやめたカタリーナが改めてこっちを見てくる。


「あの、言っておきますが、確かに私は複数の男性に魅了の魔眼をかけて私の為に争わないでゴッコしてましたが指一本触れさせてはいません」


「はい?」


「本当に心から、一生お慕いできる方との出会いまでそういうのは無しにしようと思っていたのです。まさかこんなところで出会えるとは思いませんでしたし、その方が既婚者だとも思っていませんでしたが……それでも儀式としてでも、そういうことができることを心から嬉しく思います」


そう言ったカタリーナ姫の目つきは真剣そのものだった。

わざわざ色を見るまでもないく青だろう。


ちなみに翌日には赤くなってました。

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