表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/66

9-2

ハイミル教のみんなが検証をしてくれたおかげで色々わかる。

『頑丈』を始め才能を貰うと性格まで少し影響を受けるらしい、もっとも頑丈の才能はあまり性格に影響を与えないようだ。『軍人』の才能なんかはもう少し影響を受けるらしい。

それはそうと討伐軍がここに向かって動く準備を進めているという、時間があるなら『軍人』の才能を与えて訓練するのがいいんだろうがいちいち付けて外してなんてのを100人近くでやるのは大変だ。


それにこの能力を授ける能力は俺と天使アイリーンの2人の秘密ということにしておくことにしたのでそんな簡単には使えないのだ、バレる可能性があるし、教団の特殊能力みたいな扱いにしておくことにした。


聖女アプリコットと暗黒神官デイジーは既に与えられた技能や才能を持ってるのでこの話をするのはやめたほうがいいだろう。


アイリーンが持ってきたのは居住区の住人全てに対してお守りを配布して『頑丈』の才能3と『掃除』の技能3を与えようという案だった。


6に届かない相手は『頑丈』をまず3に次に入るところまで『掃除』を与えようということだった。

『掃除』の技能は結構色々な技能として使えるらしい、3まで上げてれば技能が少し下がって物作りもできるし、技能が少し下がって害獣駆除として戦闘技能にもなる。

それに掃除の技能があると居住区が衛生的になるらしい。

居住区が衛生的になると広くするという場合でも色々と便利らしい。


空きが6を超える場合は別に何か適性を考えて特別な何かを与えるべきだということだった、『頑丈』3はとりあえず取得しておいたほうがいいようだが。

それにしても人間の空きが大体4で亜人が6ということは亜人のポテンシャルが高いということだろうか。

人類は人類の守護者みたいなのが居て人類を守っているけど、ゴブリンをはじめとする亜人やモンスターは守護者とか居ないけどどっちも滅亡とかしてないからな。


ネフロレピスの兵士達は『頑丈』の才能を3まで上げておいて、『格闘』か『射撃』の技能を3まで上げておくことにした。

『格闘』の技能は武器を持って戦うにしても普通に役に立つ。

剣や槍を持って戦うのは格闘の延長線上のものといえる。

そもそも素手でも強いなら武器を用意しなくていいというのもある。というか『格闘』の技能が3なら武器を持たない方が強い。


『射撃』は狙撃を任せよう。

軍隊が弓を持って戦うのは点じゃなくて一斉射撃による面での制圧で使うものなのだがそもそもこっちは兵数が足らない、100人も居ない。

この人数じゃ面で撃つより『頑丈』と『格闘』の能力を持ってこっそり近寄って戦ったほうがいいと思う。

この辺りは湿地や森林ばかりで広い平原は殆どないし。


俺が創造能力で歩兵小銃でも作ればいいが、人類の技術的に持ち帰られたら歩兵小銃くらい普通に再現されそうなのであのままプレートアーマー着て鋼鉄の剣とかで戦っていてもらいたい。

こっちが何もしなくても向こうが歩兵小銃とか使いだしたらその時はその時だ。


『軍師』とか『戦術』みたいな指揮系の技能を持ってるやつもいたほうがいいだろう。


私設軍隊の中に6つ以上能力つけられるやつが居たらもっと戦闘向きな能力をつけよう『格闘』の技能を底支えできる『反射神経』とか『バリア』とか、『頑丈』自体が本来の身体能力が持つ防御力以外の万能のバリアみたいなものだがそれとは別にオーラ状の不可視のバリアみたいなのもあるらしい。


『頑丈』を抜きにして『魔法の才能』を3まで上げてから『ファイヤーボール』の技能を3まで上げてるやつも居てもいいと思う。


その辺りのところを天使アイリーンと話して決めた。

天使アイリーンは助手が欲しいらしいが亜人だと目立つので無し、捕虜にして居住区に住んでる元傭兵は公式で死んだことになっているので町中をウロウロしてるとマズいらしい、他にも情報屋みたいなのが情報集めたりするので死んだことになっている人物がうろうろしているとそれだけでマズいとのこと。

じゃあ見つけてくるのかと聞いたらいくつかアテはあるらしいのでそこで探すらしい、美人を連れてくるから冒涜的な闇の儀式やって欲しいそうだ。


ハイミル教の技能や才能と闇の儀式の効果は相乗効果が期待できるのであったほうがいいらしい。



その後、人払いをしてから天使アイリーンと2人で丁度いい部屋を見繕い、俺が専用の魔法陣を書き上げ準備が出来上がった。

この魔法の存在は俺と天使アイリーンの2人だけ知らないよう徹底的に隠し通す方針でいくことになった、探知魔法対策もこの部屋周辺だけは他よりも厳重にしてある。

その予定ではあったがゴブリンの王と聖女アプリコットには話しておかないとマズいだろうということで天使アイリーンが話すことにしておいた。

暗黒神官デイジーは平気で口を滑らせそうなので教えないことにした、すまないデイジー、こんなに活躍してるのに。


それなら私設軍隊やゴブリンだけでなく居住区の全員に能力を授けることはしなくていいのではないかという話ではあるが8個以上の能力を持てる者を探し出す為には必要なことなのである。


俺は伝令係のゴブリンを呼ぶ、ゴブリンはすぐにやってきた。

このゴブリンはちゃんと言葉が話せる。


「あっ、ヒロト様、つい先程志願兵としてスライムのトロンという方がやってきました、昨日は1人もきませんでしたが今日はちゃんときましたね、大軍になるもの時間の問題です」


このペースで大軍になるのはちょっと無理だと思うが上手くやれば大軍にも負けないくらい強い軍隊が作れるかもしれない。


「伝令よ、これより全兵士と居住区の全ての者に伝えるのだ」


「はい、全兵士と居住区の全ての者に伝えます」


「授与式を執り行う、全兵士と居住区に居る者は集まるように、なお要らないというものはこなくてもいい。授与式は明日の朝7時開始だ」


「はい、授与式を行うので全兵士と居住区に居る者は集まるように、要らないものはこなくていい、授与式は明日の朝7時に開始ですね。他の伝令係にも伝え、全員に通達します」


今夜中に聖女アプリコットとゴブリンの王とも話をまとめておく、話をまとめるのは天使アイリーンだけど。

天使アイリーンが助手を見つけてきたら俺もちゃんと冒涜的な闇の儀式をやって協力しようと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ