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「そしてここからが本題なんだけど、魔王種のモンスターの気配があるわね。魔王を自称するちょっとだけ知能があるモンスターじゃなくて種族としての魔王モンスターね」
「ゴブリンの王みたいなの?」
「その通り、ゴブリンの王の出現と同時に、知能も高くなったし、使っても石器くらいしか使わないはずのゴブリンが鉱山を掘って、鉱石から金属製の製品を作り、書籍まで作りだしたわね、突然全てのゴブリンの識字率が100%にまで上がったのよ」
「それはそれは」
昔からこの世界のゴブリンがこのレベルの水準だったならもっと勢力拡大しててもおかしくないだろう。
ゴブリンの王が出現したから起きた変化ということか。
ゴブリンの王は隠れ里でひっそり暮らしていたというがそれは人類と本格的に戦ったら勝てないと判断したからだというし、実際人間に見つかったら討伐されたし。
いや、まだ討伐はされてないか。
生存しているし。
「具体的にどんなのが居るのかまではわからないけど、最弱のモンスターと呼ばれてるゴブリンがゴブリンの王の出現でここまで強化されてゴブリンの王個体だけみても、人類の守護者と呼ばれているハイミル教の聖女でも仕留めきれずに逃しちゃうくらいってことを考えると注意したほうがいいかもしれないわね」
「ああ」
「ただどう動くかまではわからないわね、そもそも正体わからないし。大人しくずっと引きこもっててくれるならいいんだけど好戦的だったり野心家だったりしたらどれだけの被害が出るかわからないし、それにハイミル教の聖女がやられたとこれだけ報道されまくってるんだから魔王系モンスターもそれを知ってる可能性があるわ」
「ということは人間の国が襲われるかもしれないということかな?」
「その可能性もあるけど、矛先をこっちに向けてくるかもしれないわ。なにせ驚異になるとしたらこっちって判断するかもしれないわよ? 本気でこの大陸の覇者になろうと思ってるならうちを避けては通れないわけだし、不可侵を求めてくる可能性もあるけどあの聖女を嫁に貰うくらいだから一部のモンスターからは人類の味方なんだろ? って思われてるところあるし」
「ふーむ、わかった」




