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7-1

俺が聖女アプリコットを嫁にしてから2週間が経過した。

その間、ゴブリン村はゴブリン以外に元傭兵の人間も増え、発展していた。


というわけで俺はこの村の名前を居住区Aと改名した。

ゴブリン達からはなんの反発も無かった、元傭兵の人間たちはゴブリン村という名称はちょっと嫌だったらしく新名称、居住区Aという名称は好まれた。


ゴブリン達は青銅を加工して様々な青銅器を作り、車輪がついた人力車で荷物を運び、ゴブリン語が書かれた書物まで持っていた。流石に印刷術までは普及していないようで書物の作成は手で書き写して量産するしかないようだったし、ページ数も10ページくらいのものが殆どだったが。


先端だけ青銅で作られた木製の槍や弓矢で武装し、ワニなどの動物の革を加工して木綿の肌着の上に革鎧を着て羽飾りのついた帽子なんかかぶってオシャレしている。


でも騎士見習い達が持ってた鋼鉄の武具と比べると作りが荒いとしか言いようがないし、馬もいない。

まあそこはしょうがないだろう、そこは。



どこからともなく天使アイリーンが現れた、ここ最近見なかったけど何処に行ってたんだろうか。


「新婚ホヤホヤな中、きちゃって悪いわねえ?」


何故か俺が結婚したことをやたらと嬉しそうに話すのは一体なんなんだろうか。


「何かあった?」


「ハイミル教や王国の方から探知魔法でこっちを探ろうという動きがあるからせっせと妨害施設を作っていたのよ」


「やはりこっちを調べようとしてくるんだね」


「そりゃそうでしょ、総本山に突撃して聖女様を連れ去ってきちゃったんだし、ちなみにこのことは王国じゃ大ニュースになっているわよ。ちなみに聖女アプリコットと聖女候補デイジーと傭兵80人は森に住む凶悪なモンスターによって殺されたってことになっていたわ」


「そりゃ大ニュースになるよなあ」


「新聞なんか大号外みたいな扱いで、雑誌じゃ色々なところの重鎮集めて座談会やってるわね、町じゃ文字読めるけど3行以上の文字を読むのダルいって人向けに高台に登ってニュースを語る人が毎日この話をしているわね。いつもは途中で音楽家に変わって演奏会始まる時間になってもまだこのニュースを流しているわ」


「この世界にも3行以上の文章読みたくない人って多いんだね」


「多いわよ、文字自体は殆どの人が読めるみたいだけど。職業柄文字を読めなくても困らない人は自分の名前と地図の記号くらいしか読み書きできなかったりもするみたいだけど」


「よく考えると自分の名前と地図記号の読み書きができれば世の中の殆どの職業ってそれでできるよね、上司や先輩から教わったり現場で覚えたりが殆どだし」


「裁判官、医者、博士、外交官、学者……こんなところかしらね」


こうして話を聞いていると社会があってまわっているんだなあと思う。

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