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聖女マルガリータ、聖女イリスの元に聖女候補ノワイエがきていた。
水晶玉に手をかざして何かをしている。
「見つけました、見つけましたよ、聖女アプリコット様はまだ生きてます、暗黒神官にもなってません」
「本当!?」
聖女マルガリータが身を乗り出す。
聖女マルガリータと聖女イリスは聖女候補の中からなんとかして聖女アプリコットを追跡できるような相手を探していた。
水晶玉で遠くを見るなんて初歩的な魔法は聖女候補の半分以上が使えるが、強力な妨害がかかっていて追えなかった、唯一妨害を突破して聖女アプリコット居場所の特定できたのが聖女候補ノワイエだった。
「聖女アプリコット様の今の様子を水晶に映し出しますよ、よく見ててくださいね。妨害が強すぎて10秒も映せませんから」
聖女マルガリータと聖女イリスはじっと水晶を見る。
映し出されたのは……冒涜的な闇の魔術をやっている聖女アプリコットの姿だった」
「……」
「……」
「……」
10秒程度で水晶の映像は消える。
3人揃って絶句。
その沈黙を破ったのは聖女イリスだった。
「でも、その。ごめん、なんでもない」
煮え切らない態度の聖女イリスを見て聖女マリガリータがどこか吹っ切れたような顔をして立ち上がった。
「レイプ目的で連れ出したんならすぐには殺さないはず、居場所がわかるなら念話できわね?」
「ええ、はい。ですが念話は別の妨害がかかっててこれを突破するのはもう少し時間が必要になります」
聖女候補ノワイエは頷いた。
「1人の時を見計らって脱出に向けた話し合いをしましょう、テレポート能力をなんらかの方法で取り戻せれば簡単に戻ってこれるはず。私がしっかりしなきゃ」
聖女マリガリータは室内で使えないファイヤーボールの改造、短剣戦闘術の訓練をしながら念話が通じるのを待った。




