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6-3

「お気おつけくださいヒロト様あー、まだヒロト様に忠誠を誓ったりとかしたわけじゃないですよお? 刺されるかもしれませんよお?」


翌日、俺は暗黒神官デイジーを連れて聖女アプリコットの部屋にやってきた。


「1対1で会うのは危ないってデイジーが言うもので」


「昨日はー冒涜的な闇の儀式で圧倒的なパワーアップを果たしましたー今の私は昨日までの私とは別の私ですよ」


「冒涜的な闇の儀式……私もやるのね」


そう言うと聖女アプリコットがこっちを見てくる。


「どんな恐ろしいことやるのか知らないけど」


「たぶん生まれてはじめての経験になると思いますよお?」


暗黒神官デイジーがニヤニヤと笑いながら聖女アプリコットを見る。

能力共有で俺がテレポート使えるのだから暗黒神官デイジーも使えるようになるのかと思ったら上手く使えないようだ、この辺りは謎。


「……」


聖女アプリコットが覚悟を決めたような顔をしている。

とりあえず暗黒神官デイジーは追い出そう。


「ちょっと2人で話したいので、デイジーは席を外して貰えるかな」


「えーでもー」


俺は暗黒神官デイジーを羽交い締めにすると部屋の外に連れていく。

そのまま部屋の外に連れていく。


2人になった。


「それで? 勿体つけないで早く殺しなさいよ」


「だから殺さないっての、デイジーのあれは別だよ別、復活の剣の誤作動」


「復活の剣?」


「デイジーのことについて説明するか、他のことについても」


「冒涜的な闇の儀式についてもね」


というわけで色々と話した。


「つまり聖女イコール美人に違いないと考えて捕獲用の復活の剣を作ったけどなんか誤作動したと」


「原因の解明については後々じっくりやろうかと」


「瀕死にしたり、思いっきりぶん殴ったり、攻撃魔法を撃ち込んだり、闇魔法をかけて幻を見せたり、とにかく何か特定の相手に力を叩き込むと自分の忠実な部下にできる。これが貴方の特殊能力でしょう? 特に確実なのが一回殺して謎の力で生き返らせる」


「ああ、うん」


そんな能力があったのか、色々試したけど他人を傷つけるようなことはしなかったからわからなかった。

というか殺せば殺すほど部下が増えるとかいよいよ冒涜的な闇の能力だな。

別の方法をできるか試してみるか。


「それで聖女ってことでやる気出したことはわかったけど、美人だろうからっていうそれだけなの。人外の勢力にはハイミル教の聖女っていったら雷鳴のように名前が知れ渡っているはずなんだけれど」


「美人なんだろうなってそれだけです、なんか、すみません」


「テレポート先が私の部屋だってこともハイミル教の総本山だってことも知らなかったという」


「はい」


「それで私は負けたのか、私結構強いんだけどなあ」


「はい」


「そもそも当初の目的では復活の剣を駆使してデイジーを捕らえて普通に口説こうかと思っていたのね」


「暗黒神官になったのは本当に想定外、トランプで負けたら本当にデイジーをあの場に置いていこうかと思ってたけどなんか途中で勝負が面白くて」


「それで3人の中で私を指名したのは一番魅力的だったからって? そしてハーレムを作ろうかと考えているっていうわけね」


「そうそう、というわけで花束かもん」


ゴブリンがそっと花束を持ってきた。

俺は花束を聖女アプリコットの前に差し出してみる。


「というわけで色々と回り道したけど、口説こうかと、花束です」


「一回殺して生き返らせた方が早いんじゃない?」


「それはわかってるけど普通に口説きたい、君みたいな美人に俺のハーレムの一員になって欲しい」


「一員って、正妻枠じゃないの?」


「正妻枠になってくれるのなら是非、ハーレムは大きくしていく予定だけど」


「ハイミル教の聖女やめる気無いし、暗黒神官にもなるつもりないけどそれでもいいの?」


「できれば闇の新興宗教団体ネフロレピスの暗黒神官になって欲しいけどそこのところを変えるようにいうのは無理だと思うので」


「ここにきた時点で殺される覚悟は固めてたわ、口説かれるなんて思ってなかったけど……愛想よくないけど、そんな私でいいならよろしくお願いします」


「はい、こちらこそ」


「それじゃあ、冒涜的な闇の儀式やりましょうか」


「これは変な隠語とかじゃなくて能力を一部共有する本当の儀式なんだけど、まあ細かいことはいいか」


こうして俺は殺害して生き返らせたりとかそういう方法ではなく、純粋に? 口説いて正妻を得たのであった。

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