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6-1

「あー、負けた負けた」


聖女アプリコットがネフロレピスの神殿に連れてこらえていた。

というか俺が連れてきたんだが。


「煮るなり焼くなり好きにしていいわよ、でも痛いのは嫌だからやるなら一瞬で楽にしてくれると嬉しいわ」


「殺さないっての」


「じゃあどうするのよ? レイプでもするの?」


「しません」


「じゃあ何をするのよ」


「そもそも、そっちが先に森にデイジーを送りつけてきたんじゃん?」


「まあそうだけど」


「そしてラミアの村がどうなっているわけよ」


俺がテレポートを使って2人でラミアの村に行く、相変わらず死体が積み上がっている。


「え? これは? あなた達がやったの?」


聖女アプリコットが村の中を見回す。


「これをやったのは聖女候補だった頃のデイジーだよ、調べたら食料が強奪されてた。強奪目的の見殺しだね」


「デイジーも捕獲した騎士見習い2人と傭兵達もみんな自分たちがやったと言っているけど」


「この鈍器で殴られたようなあと、これはデイジーね。信じられないけど認めざるを得ないか」


「こんな風に村を潰している相手が来ている、となればどうする? しかも聖女候補の頃のデイジーは話も聞かずに一歩的に俺に襲いかかってきた」


テレポートで神殿に戻る。


「次にゴブリン達のことなんだが、あいつらは本当に人に危害を加えずに山奥でしずかに暮らしていたんだ。だが未開の土地を切り開きたい帝国軍に襲われたんだ。ゴブリンの王に押された帝国軍は人類の天敵の出現ということで聖女を要請、聖女イリスがやってきて素敵で平和だったゴブリン達の楽園は滅び去った」


素敵かどうかはわからないが、当のゴブリン達が素敵なところだと言っていたのだから素敵なところなんだろう。


「知らなかった……わ、騎士見習いの2人は生きているのよね、会わせて貰えるかしら」

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