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3-1

突撃してくるモンスターの軍勢、その数は3000程度。オークやオーガ、ハーピーのなどの空を飛ぶモンスターも居る。


迎え撃つは聖女マルガリータ。

何か呪文を唱え、両手を前に掲げた。


「滅せよ、ファイヤーボール!」


強力な爆裂ファイヤーボールが一直線に飛んでいく。

大地が揺れる程の爆発、中心部分は時間すら歪む程の高熱となる。


爆心地に居たモンスターは骨も残さず焼き尽くされ、離れたところに居るモンスター達も燃えている。空を飛んでいたモンスターも爆熱と爆風で墜落しもう空を飛んでいるモンスターは居ない。


ただの火だがこの火力だととんでもないことになる。


100のモンスターが即死し、1000のモンスターが戦闘不能状態になった。


「ファイヤーボール!」


聖女マルガリータはさっきと同じファイヤーボールを撃った。

1発目では無事だったモンスターが多いところに向けてである。


その大爆発により3000居たモンスターはほぼ壊滅状態になった。


「帝国軍突撃!」


爆熱が収まると共にまだ倒しきれてないモンスターに向かって帝国軍が突撃した。

その様子を見ながら聖女マルガリータはテントへと戻っていった。


テントでは聖女を労う使いの者達が大勢居た。


「こんな楽でいいのかしらねー」


「とんでもございません、聖女様にしかできないことでございます」


「あれが自称魔王軍の主力というのは信じられないわね、弱すぎて。自称魔王個体だけが強いのかしら?」


「それは、わかりません」


そりゃわかるけないわよね。

と思って椅子に座ってぼんやりしていた。


そのうち伝令がやってくる。


「聖女イリス様が魔王を自称するモンスターの首をとったとのことでございます」


聖女イリスは魔法は使えないし聖女アプリコットのように神託を受け取れないけれど剣の腕前は確かだった。

普段はボケーッとしているけど一度剣を握って戦い始めると人が変わったように戦い始める。


攻撃魔法の聖女マルガリータと剣士のイリス、この2人の聖女はハイミル教団が誇る強力な戦力である。


どっちが強いのかと聞かれることがあるが遠くから聖女マルガリータが自慢の攻撃魔法ファイヤーボールを撃ち込んでいいなら聖女マルガリータが強い、聖女マルガリータが呪文を唱えて印を組んで集中しているすきに剣でぶった切っていいなら聖女イリスが強い。


ファイヤーボールの爆心地から100メートル離れてても爆熱と爆風で聖女イリスは死ぬだろうが撃つ前に殺されちゃ意味がない。

聖女マルガリータも短剣戦闘術を覚え、それなりの腕前になってはいるのだが剣術のバケモノのような聖女イリスと切り合って勝つのは無理。


接近されてからあのファイヤーボールを撃つのは論外である、あの火は聖女マルガリータにも効く。

あのファイヤーボールは威力の上げ下げができない、そして聖女マルガリータはあのファイヤーボール以外の魔法を一切使えない。

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