sweet6
とりあえず先生と帰ることになった
私は帰り支度をして先生の
車に乗った
「なぁ一ノ瀬?
藤堂とはいつからの
付き合いなんだ?」
藤堂とは康平のことだ
「えっと…生まれる前から?」
「はい?
どういう意味だ?」
「えっと…
うちのお母さんと
康平のお母さんが幼なじみで
生まれる前からずっと一緒なんですよ」
「あーそうなんだ…
アイツって…昔からお前に対して
あぁなの?」
……………
あぁとはどういう意味だ?
「あぁって…?」
「いや…あの…さぁ
ほらー…なんて言うか…
凄く一ノ瀬のことを
大事にしてるって言うか…」
「…………そうですか?
普通だと思いますが…」
「ふぅ…………
藤堂も可哀想だな………」
先生は憐憫の眼差しで
遠くを見つめていた
…………?
どういう意味だろう?
「なぁ一ノ瀬?
こっちであってるか?」
…………………………
「……一ノ瀬?」
私はさっきから何故か
先生が私の名前を名字で
呼ぶたびに私は心がざわつく…
昨日は奏…って呼んでたのに…
………………………!?
私………
何で先生に名前呼ばれて
ないだけで拗ねてんの!?
意味分かんない!
「………ぃちのせっ!
聞いてんのかよっ?」
気がつくと先生の顔が
私の顔を覗きこんでいた
「っつ………!
ちょっとっ!近いからっ!」
私は体温が急上昇するのを
感じた…………
sweet6END
皆様初めまして!桐原奏と申します! この度は私の拙い小説を読んでいただき 大変感謝しています! 特に今回は大変続きが遅れたので そのことについてお詫びをさせて もらいますm(_ _)m それと…もしよかったら感想など いただけると大変嬉しいです! では今後ともよろしくお願いします!