sweet3
ハァハァ……
くそったれっ!
バンっ!
「いったいなんの用っ!?」
「おーきたなぁ」
ヤツはずっと笑っている
それが尚更私の神経を
逆なでする
「なんでニヤニヤしてんのよっ!」
「んー?
そりゃあ一ノ瀬が呼んだら
俺んとこ来てくれたからじゃん」
……………カァァァ
私は顔中が暑くなるのを感じた
「あっあんたがっ
あんたがほとんど脅して
来させたんじゃないっ!
私は来たくなかったのっ!」
「ふーん…
昨日は俺の上に馬乗りに
なってたくせに…」
先生は突然立ち上がると
私の耳元で囁いた
「ふぁっ?ひっ人聞きの悪いこと言うなっ!変態っ!」
「んぁー?
もしかして今…感じた?」
ボンッ!!
私は顔から火が吹き出しそうだった
「っつ……!!
かっ感じてっなんかっないっ!」
私は大声で喚いた
「声がでかいっ!」
慌てて先生が私の口を抑えた
「ひゃめろぉふぇんひゃいっー
ひょうひぃくひひんかひに
うっひゃえひぇやるぅー!」
(やめろー変態っ!
教育委員会に訴えてやるー!)
「んったく…
ちょっと黙って…」
先生はそう言って私を
ギュッと抱きしめると
私のおでこにキスを落とした…
チュッ………
「ほぁぁぁぁっ!?
にゃにすんだー!」
トントントン…
「おーぃ奏ー?
いるのー?
開けるよぉ」
ハッ!
康平だ…!
今日は一緒に帰る約束を
してたんだっ!
ヤバいこの状況!
どーする私っ!
sweet3END