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大陸冒険譚  作者: ピンチコック
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伝説の始まり

ピンチコックです、これが初執筆です!

気がつけば私は地面の上に仰向けに寝転がっていた…

つい先程までの記憶が無い、ただグリスという自分の名前だけ覚えている…飲みすぎたのだろうか、まだ視界はぼやけているものの少しずつハッキリしてきた、と、そこには耳の生えたいわゆる獣人とかいうゲームなどでよく見かけるキャラクターが大勢いる…辺りを見回すと鉄の鎧を装備した人々が行き来していた、そのなかには弓を背中に背負った耳のとんがったエルフのような生き物もいた…だが不思議とこの光景に驚きはさほど無い、普通なら『え!?これって異世界?すげー!異世界に来ちゃったよ!!』とか言って驚くところだろう、というか私、いや、俺はここで何をしているのだろう、自分の体を見てみると白い布で作られた半そで半ズボンを着ていた、金も無いし…それよりも…


「さむっっ!!」



【第1章 冒険の決意】



「うぅ…まずは金を手に入れるしかねぇな…」

俺は身体をさすりながらたくさんの店が並んだ大通りに向かって歩き出した。

「へいらっしゃい!」


「バードホーンの肉が安いよ〜!!」


「風の魔石に水流のスクロール、た、沢山ありますよ〜…」


あちこちから客引きの声が聞こてくる中、路地裏に不思議な店が見えた。

中に入ってみるとそこにはいかにも中世っぽい酒場があり、黒いローブの男に虎の姿をした獣人がいた。


人が少ないのもあるせいか大通りと雰囲気は全く違った、静かで居心地がいい店だ…と、黒いローブの男に手招きをされている事に気付いた。


「まぁ、座りたまえ」


俺は言われたとおりに座るとふうと一息ついた

なんかこういうのって冒険者っぽくていいかもしれない。


「ほう、冒険者に憧れているのですか?」


「ふぇっ!?」


思わず変な声が出たが、この男、今俺の心をよんだのか?異世界ってのはこんな奴もいるのか…


「異世界?なんの事かは分かりませんが今は金も服も装備も無いようですね、それでは餓死してしまいますよ。さあ、これを受け取って下さい。」


そう言うと男はローブの中から袋に入った金と1本のナイフを渡してきた。


「これで服でもなんでも買うといいですよ、マスター、彼に1杯。」


男はにこやかに微笑み1杯の酒を奢ってくれた。


「あ、あの、この礼はいつか必ず!」


「ふふ…そんな事はしなくてもいいんですよ、どちらにしろまた会うことになるのですから…」


男は何かを見透かしたような顔をして店を出た。

すると獣人の男が話しかけてきた。


「お前さん、厄介な奴に絡まれたな、あいつには気をつけろよ。」


「あ、そうしときます」


あまりにも恐ろしい顔でそんなことを言ってきたので慌てて返事をした。しかし、俺もあの男は怪しいと思う…恩を受けておいてこんなことを言うのはアレだが…


俺は酒を飲み干すとマスターに礼を言って店を出た。

____________


_______


____


相変わらず街は賑わっている、まずは服を買わなければ。

しばらく人混みにもまれながら歩き続けていると服屋っぽい店をみつけた、ここならいい服が買えそうだ。


「いらっしゃいお客さん」


そこにはこれまた奇抜な格好をしたおば様が居た、俺は顔をひきつらせながら暖かそうなローブと長ズボンを見つけ、品定めをしていたが、おばさまが舌舐めずりをし始めたので急いで服装一式を買って店を出た。


「あのおばさん、今にも襲いかかって来そうだったぞ…」


俺はあの店にはもう近づかないと心に決めた。



そこで興味深い建物を発見した、そう、ギルドだ。

俺は期待を胸にワクワクしながらギルドへ駆け込んだ、中は大通りより賑わっているといってもおかしくないほど盛り上がっていた。


「うい!そこのにぃちゃん!冒険者登録なら向こうのカウンターに行きな!なんなら俺達と呑んでいくか?ぶわっはっはっはっはっは!!!!」


賑やかな冒険者に言われ、カウンターに行くとスーツを着た受付のお姉さんがぐったりとした様子でうつ伏せになっていた。


「チッ、あの客理不尽な理由で食い逃げしやがって…あたしの給料が減るじゃねぇか…ふざけるなよちくしょう…」


そんなことをブツブツ呟いていた。

なんだろう、この街はキャラが濃い人が多いな…


「あ、あの〜、冒険者の登録を…」


「はい!登録ですね!ではこちらの木の板に人差し指をかざしてください!」


あっという間に態度が変わり対応をしてくるお姉さんに俺は圧倒されながら指をかざした…

すると指から吸い取られるように血が1滴木の板の上に落ちた、すぐさま木の板が輝き始め文字が刻まれ始めた。


「おぉ〜!」


俺は思わず歓喜の声を漏らし、目を輝かせていた。


「では一つだけスキルをお選びください!」


スキルか…これは慎重に選ばなければ…

そこには錬金と風、火、水、土、電気、鍛治のスキル名が光で浮き上がっていた。


「俺はもうナイフも持ってるし…錬金でお願いします!」


「かしこまりました!」


お姉さんがそう言って木の板をひと払いすると錬金のスキルとその他の情報が刻まれた銅の板に変化した。


「ここは海に隣接した大都市で、大陸を横断してくる冒険者の方々がとても多く、ここから旅を始められる方もとても多いんですよ!冒険者の方はこの先にあるデランの大森林を通って様々なルートに旅立っていくんです!!では、ご武運を!!」


ギルドを飛び出て空を見上げる…いよいよ旅立ちだ、俺の物語はここから始まる…大冒険が俺を待っている!!俺はデランの大森林へと駆け出した!!


【第1章 冒険の決意 完】






ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!これが初執筆なのでまだまだ不十分な所はあると思いますが、これからもよろしくお願いします!!

読んでいただき、ありがとうございました!

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