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プラモデルの本体、半分以上を組み合げた時、僕は、
散歩に外へと出た。
車と、すれ違い、びっくりする。
その車の運転手は、間違いなく、僕の知り合いで、僕の知っている限り肢体に不自由を持っている人だったからだ。
その人が、普通に車を運転していたから、僕は、まず、
他人の空似だと思った。
次に、今は、そういった肢体不自に陥っても、普段通りの生活が出来る方法が、現代の世界には多々あると僕は知っていて、それらを使用して運転していたなら、やはり、僕の知っている人だったのかも、と考えた。
僕の散歩は続けられて、漫然と
「パッと見では、なかなか分からなくて普通だ」
という思考に頭が支配されていき、そんなこんなで、いつの間にか大分、歩いて公園に。
公園では、一カ所に人だかりが出来ていて、僕も行ってみた。