何かおかしいでしょ!sideカレン
明けましておめでとうございます(・ω・`=)ゞ
スピカのからだからゆっくりと引き剥がされる感覚がした。
不思議とそれは知覚出来た。
慣れ親しんだ体からべつの器へ移動させられるとき何か、糸のようなものでつり上げられて放り込まれたような感じだった。
『う~ん、あれはスピカたんの魔力だったのかなぁ?…て、器の移動うまく出来てる…!マジか!スピカたんすごい!』
いつの間にか視界がスピカを見下ろす形になっていて、妙にテンションの上がった私にぱちんと全てのパズルのピースがはまったときのような音がした。
その瞬間、眼下に見えていたスピカの体が傾ぐ。
『…なっ!?ちょ、ちょ、ちょっ!?』
とっさに体を前傾にする。すると頭の中にリィンと鈴の音がしたような感じがして、何をするべきか本能的にわかる。
『スキル『安寧の揺りかご』ッ!!』
ぶわりと力が満ちる。完全にスピカが地面に倒れこむ直前に地面から大きな花のようなものがぶわりと広がって咲く。それにスピカは柔らかく受け止められて地面と激突せずにすんだ。
私は地面には完全に降りずに浮遊する。
そしてもう一度魔力を練りながらさっき使ったスキルをいじり、地面の上をスピカを乗せたまま平行移動させる。
木の根本まで運んだらうつ伏せから仰向けに変えてあげる。寝苦しそうだった顔はへにゃりと緩んでいて、こんな状況じゃなかったら思わず悶えてしまいそう。
『私は、スピカのごり押しスキルでなんか特殊なのかな…?』
ふと、自分が変なように感じる。目に魔力を流す映像が頭に流れ込んできた。まるで、そうしろと何かが訴えたよう。
目に魔力を寄せる想像をする…できた!
スピカの眠る自分のスキルを見つめてみる。
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安寧の揺りかご
大きさはスキル発動時に消費した魔力量に依存するが、寝たものが極上の睡眠を得られるベッドをつくるスキル。見た目ははスキル所持者によってことなる。
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ら、ラッキー?咄嗟に発現したスキルだけど最高のスキルじゃん。
…そうだ、スピカが寝てる間に自分の力を確認しよう。
スピカの助けになりたいもん!
スピカが居なかったら私はこっちの世界にも来れなかっただろうし、この出来たばかりだけど体は得られなかったんだから!本当にスピカは私の天使だ!
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名前:カレン
種族:合成獣族 Lv.1
体力:10
魔力:350
俊敏:20
創造:100
運:100
魔術:光 闇 時
スキル:『安寧の揺りかご』『光結界』『闇結界』『遠視』
ユニーク:『ホログラム』『亜空間創造』『-----』
勲章:『世界を渡りし者』
所属:スピカの召喚獣
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な、なんかおかしくない…!?表示がされてないとこもあるしッ!
………う、うん?ま、まぁ強くて悪いことはない…よね?
よし、スピカを守るために強敵に出会っても余裕で倒せるくらいの…精霊…いや、神にだってなってみせる!
まずは、周辺に『闇結界』とやらでもはってスピカが起きるまで待とう!
今年もぐだぐたになることが予想されますが
よろしくお願いします!!!




