~プロローグ~
遠い昔かはたまた未来か。
一時の王、アレクサンダーはついに人としての禁忌を犯す。
神、龍、悪魔に挑んだのだ。
傲慢な王は初めに悪魔の都市、コキュートスに侵攻、制圧し、悪魔を奴隷とした。
次に王は悪魔を従え、龍に挑む。
龍もなす術なく倒れた。
残るは、神。
神に挑んだ。
だが。
王の軍勢は神の怒り、闇の渦巻く神の変異体、「ヴリトラ」によって敗れる。
神は激怒した。
人間に多くの災いはもたらされた。
後にこの災いは「ヴリトラの咆哮」と呼ばれ、恐れられた。
それでも人間は抵抗した。
七英雄と呼ばれる七人の勇者でヴリトラを打ち倒した。
しかし、七英雄はほとんどが絶え、もはや神にも人間にも戦意はない。
かくして、戦いは終わった。
人々は七英雄を崇め、このことを戒めとして、「最終戦争」と呼ぶことにした。
一時の平和はもたらされた。
~古文書「七英雄に関する記述」第三巻~より
しかし、古文書の最後にはこう記されている。
この戦いの千年ののち、異世界より一人の人間が来るだろう。
彼は多くのものをもたらすだろう。
恩恵、知恵、災いを。
…と。
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「はてさて、何が来るのやら。最終戦争から間もなく千年。何が起こることやら。」
一人の男は笑いながら、混沌の中に消える。
混沌はだんだんと消えていった。
龍眼と申します!
なお、読み方は たつまなこ きら です、絶対初見は読めないな…。
まぁそんなこんなで探偵赤嶺翔馬の異世界推理をかいてきます!
よろしくお願いしますーm(_ _)m