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理想を空想の夢で…
〜プロローグ〜
夢は、残酷だと思う。
夢の中では嬉しいこと、楽しいことがあっても、目が覚めてしまえば、変わらぬ毎日へ逆戻り。
ずっと夢の中にいたい。
そう思ったのはいつ頃からだろうか。
思い返してみれば、随分前に思えるが、そうでもない。
将来を見据えた時?いや、もっと最近のことだ。
俺、天原凛雅が高2に進級した時?家に閉じこもった時?
10何個くらい、俺の脳内で自問自答した時、頭の中に思い描いた謎が解けた。
そして、また一つ、俺は思った。
あぁ、夢は残酷だ、と