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2-1 《私のサポートが99.8%です。》☆

空間魔法の習得は、案外あっさり成功した。巨大なドラゴンの魔石は、私の「賢者のストレージ」という思考一つで、まるで最初からそこになかったかのように綺麗さっぱり消え失せた。それに、ドラゴンの魔石とのつながりが消えていないことに安著する。


「おお!すごい!ウルちゃん、私天才じゃない!?」


《私のサポートが99.8%です。なお、現在あなたの精神状態にリンクした魔力放出量が不安定なため、半径50メートル以内の空間が微細に歪曲しています。そこに生息していた微生物群は、高次元空間に転送され消滅しました》


「うっ、ごめん微生物……」


最初の神災ミクロをやらかしつつも、私とウルちゃんのサバイバル生活が始まった。ウルちゃんの毒キノコ警告に肝を冷やしたときはこう言われた。


《まずは食料と生活空間の確保を推奨。あなたの背後3メートルにあるキノコは、猛毒です。食せば体中から体液が分泌されショック死します》

「先に言いなさいっぉぉぉ!もう危ないわね」


そして食べられる木の実を見つけてはしゃいだり。しかし、そんな原始的な食料確保に、すぐに限界が来た。


「お腹すいた……。もう木の実は飽きたわ。お肉が食べたい!ジューシーなステーキ!」


《前方7キロ地点に、複数の大型動物の生体反応。種類は不明ですが、食肉として利用可能な確率は82%。ただし、非常にどう猛である可能性も示唆されています》


「よーし、狩りの時間ね!ウルちゃん、効率的で、安全で、一撃で仕留められる魔法をよろしく!」


《承知しました。対象の生態が不明であり、晶の近接戦闘ではまだ力不足のため、広範囲をカバーする殲滅プランを提案します。地形データをスキャン。最適解は、地殻エネルギーを利用した熱線攻撃『ジオ・レーザー』です》


「何その物騒な名前!?」


脳内に投影される魔法陣は、今までで最も複雑で巨大なものだった。地面に手を突き、魔力を流し込む。私の仕事は、AIが設計した回路のスイッチを入れるだけだ。


「魔法リアクターいっけええええええ!」


次の瞬間、地殻から供給された莫大なエネルギーにより地面が轟音と共に割れ、森の遥か彼方から一条の極光が天頂方向へ衝いた。

それはまるで、地球を貫く巨大な槍のように、森の一角を直線上に薙ぎ払い、遥か上空の雲まで焼き消した。

数秒後、衝撃波と爆風が襲いかかり、私は吹き飛ばされ木にしがみついて難を逃れた。


静寂が戻った後、恐る恐る顔を上げると、森に巨大な直線が描かれていた。

幅数百メートル、長さは地平線の果てまで続いているかのように見える。

木々は消し炭になり、地面はガラス結晶化してキラキラと輝いていた。


《……計算より350%増しのエネルギー放出を確認。

あなたの精神状態…『空腹による苛立ち』が魔力増幅のトリガーとなったようです。

目標の大型動物は瞬時に完璧に気化しました。残念ながら、肉は一片も残っていません》


「…………。」


《ですが、副産物として、地中に埋まっていた複数の岩塩鉱脈が地表に露出しました。これで今後百万人都市150年分の塩分には困りません》


「そういう問題じゃないわよおおおおお!!」


これが、後に「賢者のソルトロード(塩の道)」と呼ばれることになる巨大な傷跡…私の最初の神災級やらかしだった。





えっ1回目のミクロなやらかしを忘れるなって?

誰にもバレてないからノーカンよっ! テヘペロ

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