8-3「森をピカピカ光らせた手品師ごときに、ワシらの聖域は通させん! ものづくりを舐めるな!」
「おお…! 我が森が…というか、これがルールが変わったということ…なのか…!?」
さっきまで激怒していた長老ラエヴァノールが、理解を超えた現象に震えながら深々と頭を下げた。
「賢者アキ殿! 貴殿は救い主だ! 我らの不明を許されよ!」
「よろしい!」
掌を返すのが早くて大変よろしい。
***
話の分かる(チョロい)エルフに案内され、我々は地下のドワーフ都市へ。汚染源の動力炉は彼らの国の奥にあるらしい。だがしかし。
「森をピカピカ光らせた手品師ごときに、ワシらの聖域は通させん! ものづくりを舐めるな!」
工匠頭ボルガノンが仁王立ちで道を塞ぐ。うーん、テンプレ頑固オヤジ。
「はいはい、その話長そうだから後でね。ウルちゃん、そこの岩盤、原子配列よろしく」
私はドワーフ全員の前で、量子トンネル魔法『賢者のつるはし』を発動。彼らが数千年かけて傷一つつけられなかった伝説の岩盤『神の鉄壁』を、プリンみたいに通り抜けて完璧な円形のトンネルを開通させた。
「「「…………」」」
ドワーフたちの魂が、音を立ててログアウトしていくのが見えた。
《報告。ドワーフの皆様のプライドが、完全に粉砕されました》
「セレスティア、気絶した人たちの介抱お願い」
「こ、これもアキの通常運転ですわね…」




