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勇者死んだままパーティー契約続行中 ― 白銀のドラゴン退治 ―  作者: ぽすしち
無理なはなし ― その1 ―

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キラキラ


「じゃあ、いくぜ。リミザのぶんも」

「墓前にそなえる以外のうろこは、みんなで山分けにしましょうか」

「めずらしく意見が合うわね。鱗を売ったお金で、リミザの勇者像ぐらいたててもいいわ」


 《戦士》ガット、《賢者》ラフィー、《魔法使い》ラーラの三人が、戦う体勢でむこうの動かないドラゴンをにらんだ。




 ・・・えーっと・・・つまりおれはもう、すでに死んでいるってことで・・・




「ラフィー、火と氷、あと毒にたいする防御たのんだぜ。ラーラ、とりあえず大技で先制攻撃して、ようすみだ」

「ガット、はじめから無茶しないでくださいよ。長時間戦になるでしょうから、ラーラも回復はわたしに任せてください」

「わかってる。でも、召喚術はラフィーが頼みなんだから、自分も防御してよね」



 《勇者》であるおれがいないというのに、この三人でドラゴンにたちむかうらしい・・・。





 ああ、そうか。そうだよな。まあ、あんまりまとまりはなかったけど、三人とも、それぞれスキル高いし、つよいもんな・・・



「 っよ  おおおおおおお っ しゃああああ 」


 ガットがいつものようにさけび、おれのものであった『勇者の剣』を手に、ドラゴンへとはしってゆく。


 ドラゴンは、まだ眠ったように動かないままで、その、鱗が、キラキラ反射して、ひどくまぶしい。



 キラキラ、キラキラ、キラキラ・・・・





 ――――――





「  ・・・まっぶし・・・」

「あ、ごめん。反射してた?」

 ラーラが顔の前に浮かべていた鏡をゆびでつつき、角度をかえた。

 


 どうやらその鏡に反射した陽の光が目元にあたっていたらしい。

 座ったまま後ろの木に背をあずけて眠っていたので、起きてすぐに三人の仲間をみわたせた。




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