第3話 ジェーンさんと仲良くなった!
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11歳になってすぐにジェーンさんから「うちの実家にきちんとした魔力測定器があるのだけど、来ませんか」と誘われた。
ジェーンさんは普段はこの国の王都であるミレニティに小さな家を構えて暮らしているそうなのだが、領地を持っていてそこに正規の魔力測定器があるとのことだ。
ただ、領地はここから遠く、何日か泊りになるとのこと、俺は母親に許可を取っていくことにした。
俺はジェーンさんと一緒に魔道馬車に乗ってジェーンさんの領土に向かった。
魔道馬車とは、魔力が込められた魔石を動力として馬車を進ませる、いわば自動車のようなものだ。まだ珍しいもので、一般的には馬車が使われている。
魔石が切れた時用に馬につないで乗ることができるようになっているそうだ。まあ、いわゆる馬車から自動車への過渡期なのだろう。
魔道馬車は操縦者が前方に乗り、後ろの席に乗客が乗るようになっている。
そこに俺とジェーンさんが乗っているのだが、ジェーンさんの膝に俺は乗っている。そして、後ろからジェーンさんに抱きしめられている状態だ。
「ジェーンさん、重くないですか?」
「大丈夫、全然重くないよ。羽みたいに軽いよ」と嬉しそうに言った。
「それならいいのですけど」と言いながら俺は微笑んだらジェーンさんは顔が真っ赤になった。
さて、精神年齢70歳の俺としてはどうすべきか、ジェーンさんは間違いなく俺に対して好意を持っている。
ただ、その好意が男としての好意か、弟のようなものに対する好意か測りかねていた。
それによってどう対応するか、悩みどころだ。
ん、15歳も上の女性もありなのかだって?
ありでしょう、だって俺、前世も合わせれば70歳だよ、それが若いお姉さんと付き合えるなら言うことないでしょう。
まあ、この子供の体が好みなら、大人になったら捨てられてしまうけど、それはそれでいい思いさせてもらえるならいいんじゃないか。
えっ、下種の考えだって。
そうだよ、妻に捨てられ、子供にも捨てられた俺は家族というものに不信感を抱いている。いつ捨てられてもいいように覚悟だけはしとかないとな。そして自分の幸せを追求することを考えよう。そのためには手段を択ばないつもりさ。
昼を大きく過ぎた時間に屋敷に着いた。かなり大きな屋敷で、まずはお茶に誘われた。
テラスで雑談しながらお茶をいただいていると、使用人たちが代る代る俺を見に来た。
なんか、見定めに来ているみたいだ。
「旦那様、道具の用意ができました」執事の服を着たお爺さんが声をかけてきた。
「分かりました。カール君いっしょにいこう」と言って手をつないで道具の置いてある部屋に向かった。
部屋に置いてある測定器で魔力を調べた。道具についているひもに自分の魔力を流す。
すると、数値が現れた。
火 5/10
水 5/10
木 5/10
金 10/10
土 10/10
風 4/10
聖 8/10 治癒関係のみ10/10
闇 7/10 死霊及び呪のみ9/10
時空 8/10 収納のみ10/10
固有 音 228/10
「すごいわ、この数値!今現在でもカール君一流の魔法使いと言って過言でもないわ」
ジェーンさんは興奮するように言った。
「ありがとうございます。でももっと修行してもっと強くなりますね」と言って微笑んだ。
そうしたら、ジェーンさんにいきなり抱きしめられキスされた。それもディープキスだ。
「旦那様」いきなり後ろから声をかけられた。それは先ほど僕たちに声をかけた執事だった。
はっとしたようにジェーンさんは僕から離れた。
「セバスチャン、どうしたんだい。あっカール君、紹介するよ。この執事はセバスチャンと言って我が家にずっと仕えてくれている者なんだ。今は引退しているけど元は男爵領軍の従士長でもあったんだ」と紹介してくれた。
「カール・ハイフィールドと申します。よろしくお願いします」
「此方こそよろしくお願いいたします。カール様」とにこりとしながら言った。
「夕食の用意ができましたのでお呼びに来たのですが、カール様のためにこの道具をご用意されたのですね」
「あはは、そうだよ。ところでセバス、音魔法って何だい」ジェーンさんが尋ねた。
「音とは初めて聞きましたな」その執事さんは言った。
「どういう効果があるのでしょうか」俺は尋ねた。
「音を操ると聞いていますが、具体的には」と言って執事さんは困った顔をしていた。
これは自分で調べる必要がありそうだ。
「さあ、お二人とも夕食の用意ができております。食堂にご案内いたします」
そう言って、俺たちを食堂に案内してくれた。
食事は土地の素材を使った大変おいして料理だった。
食事のあとは湯あみだ。とりあえず体をお湯で拭いてさっぱりした後、寝室に案内された。
寝室では、ジェーンさんが待っていた。
ジェーンさんはワインを飲んでいて、もうすでに何杯か飲み干しているようだった。
メイドさんは俺にはハーブティを入れてくれて、恭しく礼をすると退出していった。
「ジェーンさん、今日はありがとうございました。おかげで今後の努力の方向が見えました」と笑顔で言うと、「努力しなくていいじゃない……」とぽつりと言った。
「もう、カール君は十分に頑張ったわよ。もうこれ以上は必要ないんじゃない」
「僕は独り立ちしなくてはならないので、できるだけ力をつけておかなくてはならないのですよ」そう言うと、ジェーンさんは立ち上がり俺に近寄ってきた。
そして抱き上げると、ベッドに連れて行って、寝かせると覆いかぶさってきた。
「ジェーンさん?」
「私おかしいかも。カール君みたいな子供に欲情しているの。私のこと嫌いになった?」
「いいえ、ジェーンさんのことは好きですよ。でもまだ体が子供ですからジェーンさんを満足させることはできないと思いますよ」
「そんなの関係ない。カール君すきよ、大好きよ」と言って、俺の服を脱がすと自分も服を脱いで覆いかぶさってきた。
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