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嫌いな実家

また少し空いてしまい申し訳ありません。

視点が変わりますがよろしくお願いします。

時間は少し戻り、姫一が実家に着いた頃・・・


「おらへん!?」


ウチは実家の大広間で下っ端のヤクザにそう聞いた。


「は、はい・・・近くでラーメンフェスがやってるそうで、高田の親父と横山の親父を連れて出掛けられました」


目の前の男は視線を泳がせながらそう答えた。


「なんやの!無理矢理連れ帰られて来たら、呼んだ本人は娘そっちのけでラーメン食べとるって!!」

「ひ、姫・・・落ち着いてください・・・」


ウチの怒りを鎮めるようにそう言いながら前に出てきた男をウチは睨みつけた。


「そもそも松野!アンタもウチを連れ帰るならあのアホ親止めとくとかするやろ!」

「も、もちろん言いましたよ・・・でも、会長の暴走も今に始まった事じゃ・・・」


確かにウチの親の能天気な性格は今に始まった事じゃない。

でもウチはこんな硝煙の香りのする普通じゃない家から元いた場所に帰る為にあのアホと話付けなあかんねん。

早よ帰って後輩君とまた・・・ん?


ウチの脳裏に疑問が過った。


「ちょい待ち、アンタら後輩君は?」

「後輩君?」


そう聞き返すバイト先に来ていたヤクザ達にウチは言葉を続けた。


「バイト先にあった赤髪の男の子!」


その言葉に皆「あ〜」と声を揃えて答えた。


「あんたら後輩君に何もしてへんよな?もしなんかしてたらタダじゃおかへんで?」


ウチ言葉に松野は親指を立て答えた。


「安心してください姫!あの兄ちゃんと一緒にいた嬢ちゃん共に眠らした詫びとしてホテルに泊らせといたんで、問題ないっす!」

「は?」


ん、なんて?このアホ今なんて言うたん?

嬢ちゃんって十中八九夢ちゃんの事やんな?

その夢ちゃんと後輩君をどこに泊めたって?


「ホ、ホテル!?あんた何考えたんの!?」

「え?あの2人付き合っとるんとちゃうんすか?」


そう聞き返す松野に言葉を返した。


「付き合ってへんよ!・・・・・多分」


そ、そんな不確定な事実はどうでもいい!

今は・・・・


「ウチちょっとそのホテルまで行ってくるわ!」

「ちょ、ダメですって姫!いつ会長が帰ってくるかもわからんし、会長から家から出したらアカンって言われてんのですわ!」


んなら、何で当の本人はおらんのや!!!


ウチの手を握り止め、松野の部下は扉を塞ぐように横一列に並び立った。


「もうええ!!」

「どこに・・・?」

「お風呂や!」

「姫!お背中お流ししやすで!」

「いらんわ!ウチを何歳や思とんねん!!」


バンと音が鳴るほどの勢いで大広間の引き戸を閉め、地団駄を踏みながらお風呂場へと向かった。


入浴中も心が落ち着く事はなかった。

嫌いな実家にいると言う理由なだけではない。


後輩君と夢ちゃんが・・・・


「あーモヤモヤする!!」


バシッと湯船の水に八つ当たりをしイライラを吐き出す。


返ったら絶対問い詰めたろ・・・・


ウチはそう心に決めた後、お風呂を上がり用意されていた着物に着替えた。


はぁ・・・この帯もめんどくさい・・・・

あの部屋着が恋しいわ。


ゲームのキャラクターがプリントされたTシャツ一枚とズボン。

このかたっ苦しい服とは真逆のゆとりある服・・・・アカン、考えたら考えた分だけ嫌になる。

もう部屋言ってアホが帰ってくるまで寝とこ・・・


そう思い私は長い廊下を歩き、自室へ向かった。


「もう・・・何が『背中流します!』やねん、身内とは言え普通にアウトや!」

「ウチの事をまだ小学生と思っとん・・・・え?」


ウチはさっきのヤクザ達の言葉を思い返しては腹が立ちながら、自室の扉を開けたのだが・・・・


その見慣れた部屋には幼少期より使用していた勉強机とベット、テレビ台の下にはゲーム機が置いてあり、その使い慣れた勉強机の前に、見慣れた男の子が居た・・・


「ど、どうも・・・」


ウチに軽く会釈をした男の子は搔きながらそう言った。


「こ、後輩君!?なんで大阪に・・・って言うかウチの部屋におんの!?」


ウチはここに居るはずの無い後輩君に向かいそう言った。

読んでいただきありがとうございました。

また次回も読んでいただけると幸いです。

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