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Mission02:最後の砦2

「君達は人類の現状についてどのように認識している?」

「それは…」

リンが答えるよりも先に代わりにアレックスが答えた。

「十年前の防壁建設をはじめ、五年前にマナフレームが対侵略者用武装として正式採用されたことで襲撃にも対抗できるようになり、侵略者インベーダーとの戦いは現在我々人類が少しずつ押し返して来ていると、訓練校でも教わりましたし、セントラル国民の誰もがその様に認識しているかと」

「セントラル国民としては満点の答えだな。流石訓練校の成績も上位だっただけのことはある。だが現実はそうではない。その逆だ」

「…どう言うことです?」

「所謂プロパガンダと言うやつだ。確かにマナフレームでインベーダー共に対抗できる様にはなってきた。防壁内はとりあえず安全と言っていいだろう。しかし、外はどうだ?防壁内に入れなかった人達は今もいつ襲って来るか分からん侵略者共に怯えながら生きている。実際、防壁外の街はこの五年間で数を半分にまで減らしている。悔しいが、人類は勝利とは程遠いところにいる」

「そんな…国は俺達に嘘を言っていたのか…!」

「だからといって国が悪い訳では無い。国民を安心させる為には時には嘘も必要なんだ。そしてその嘘を本当にする為の私達の仕事でもある」

「リン、お前はこの真実を知っていたんだな…」

「まぁ、俺自身防壁外の街で生まれ育ったし、なんとなくはね」

「俺は、物心ついたときから防壁の中でインベーダーの襲撃を知らずに育って、訓練校の成績だけで良い気になって本当は何も分かってなかった…!」

突然、隊長の机の通信機器に、オペレーターのアルマからの通信が入った。

“防衛部隊より第04討伐部隊に出撃要請!防壁外の街よりインベーダー虫型インセクトタイプ6体を確認!”

「了解、私が出よう」

“隊長が出られるのですか!?”

「新入隊員二人に戦闘を経験させる良い機会だ。念の為ラカンも同行させる」

“了解しました。ラカン副隊長にはこちらからお伝えしておきます”

「二人共、聞いての通りだ。習うよりも慣れてもらう。行くぞ!」

「「り、了解!」」

リンとアレックスはフィオナ隊長に連れられ、駐屯所のガレージに来た。ガレージは壁に沿って簡易的な更衣室になっており、それぞれに各隊員のマナフレームが用意され、中央には大型のマナトレーラーが鎮座している。そのトレーラーの運転席から男性が顔を出す。

「ようやく来たな。早く着替えて乗りな!新入り二人のマナフレームも準備できてるぜ!」

「タクヤさん、ラカンは?」

フィオナ隊長が制服の上着を脱いで更衣室に入りながら男性に訊ねると、すぐに答えが返ってくる。

「副隊長なら先に乗ってる!あ、そうだ。新入り!お前等のスタイルとか分かんねぇからすまんが装備はマナマシンガンとマナブレードだ!帰ってから装備の希望とか色々聞いてやるからな」

「「は、はい!」」

リンとアレックスは急いで自分達に用意された漆黒のマナフレームと武器を装着し、トレーラーに乗り込む。トレーラーには先に着替えた青いマナフレームを装着し、身の丈以上もあるハルバードを携えたフィオナ隊長ともう一人、漆黒のマナフレームを装着した男性が既に乗っていた。おそらく彼が副隊長のラカンだろう。彼の隣には大きなマナスナイパーライフルが鎮座している。

「全員乗ったな?それじゃあ出すぜ!!」

マナトレーラーがガレージを飛び出す。

「…君達か、今日配属の新入隊員は?副隊長のラカン・シュナイダーだ。よろしく」

「は、はい!本日より第04討伐部隊に配属となりました。リン・テイラーです!よろしくお願いします」

「同じく、アレックス・マイルズです」

「着任した日にいきなり出撃なんて災難だな」

「心配ない。私達がついている」

「着いたぜ皆!目標ポイントだ。また迎えに来てやるから、全員死ぬなよ!」

「よし、出るぞ!!」

フィオナをはじめ四人は防壁外の街の外でトレーラーを降り、マナフレームを起動させる。

「マナフレーム起動完了。こちらフィオナ、目標ポイントに到着した。これより任務を開始する」

“フィオナ隊長以下三名のマナフレーム、起動確認。マップにインベーダーの位置を送ります。街に侵入する前に討伐してください”

四人のマナフレームのヘルメットのバイザーにインベーダーの位置が印されたマップデータが表示される。

「…6体みんな固まってる。乱戦になる…」

「訓練校のシミュレーションではこう言う状況は経験してないぞ…」

「なるべく一対一の状況になるよう私とラカンで立ち回る。君達はこれまでの訓練の成果を存分に発揮してくれ」

「「了解」」

「よし行くぞ!続け!」

四人は目的地にフィオナ隊長を先頭にホバー走行で向かう。













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