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Mission01:最後の砦1

「ここが今日から俺の職場になる第04駐屯所…!そして今日から俺もセントラル防衛軍!」

 思えばここまで長かった。5年前、住んでいた街が侵略者インベーダーの襲撃を受けた時に防衛軍の隊員に救けられてから、インベーダーへの怒りと防衛軍への憧れを胸に訓練校をなんとか卒業して遂に人類最後の砦セントラル防衛軍第04討伐部隊配属の日を迎えたのだ。深呼吸を一つして第04駐屯所の門をくぐって中に入る。中に入ると、女性が一人立っていた。

「おはようございます!本日より第04討伐部隊に配属となりました。リン・テイラーと申します!」

 リンがその女性に対して気合たっぷりに挨拶すると、その女性は何だこいつは?という顔をして一瞬の間があった後、

「…あ、あぁ!はい、リン・テイラーさん、ですね。すみません、てっきり女性の方かと…」

またか。リンはその名前から初対面の人によく女性だと思われている事がある。特に気にしてはいないが。

「いえ、気にしないでください。よくある事なので」

「本当にすみません…。おほん、では改めまして、第04討伐部隊オペレーターのアルマ・アルバートです。もう一人の新入隊員の方はもういらっしゃってますよ。案内しますので、ついてきてください」

 どうやらもう一人の新入隊員は隊長室に通されているようで、リンも隊長室に案内される。隊長室の扉の前まで来たところで、その扉の傍に男性が一人寄りかかって待っていた。

「お、アルマちゃん。今日からうちに配属になるリンちゃんって子を一目見に来たんだけど、まだ来てないのかい?」

「ルークさん、仕事に戻らないとまたアメリアさんに怒られますよ?」

「あー、いいのいいの、ひと目見たらすぐ戻るから。で?リンちゃんどこよ?」

アルマの視線がリンに注がれる。リンはまたこのパターンかと少しげんなりしながら、

「…あの〜、自分がリン・テイラーです」

「…ん?え?」

「自分が新入隊員のリン・テイラーです」

「え、おと…え!?どういう事?」

ルークはリンの全身をじっくり見てからアルマに視線でこれはどういう事かと訴える。

「私が勘違いをしてまして、名前だけでてっきり女性だと…」

「んだよ、二人共男かよ~。せっかくアメリアの目を盗んでここまで来たのに…あ、それはそうとアルマちゃん、今晩どうだい?アメリアみたいなお堅いのといつも一緒じゃ疲れるからさぁ、癒しが欲しいよたまにはさぁ」

「あの、ルークさん、そろそろ…」

「俺達みたいな仕事はいつ死んじまうか分かんねーじゃん?だから生きてるうちにってことだよ。それがあいつにはわからねぇんだ。つまらん女だよなぁ」

「ルークさん、本当にそろそろ…」

「…悪かったですね、つまらん女で」

「あ、アメリア…!これはその、違うんだ!」

「私が目を離した隙に、このゴミクズは…!どうせ新入隊員をナンパしに来たんでしょう?そんなことしてる暇があったらさっさと仕事を片付けてください。後いい加減話が進まないんで、行きますよ先輩。アルマさん、このバカがご迷惑をおかけしました」

いつの間にかルークの背後に居たアメリアは、ルークの耳を引っ張って無理矢理歩かせる。ルークは引きずられるようにしてアメリアについていく。

「ごめん!ホントごめん!痛い痛い!引っ張んないでよ〜!耳ちぎれるから!」

「では気を取り直して…、隊長、もう一人の新入隊員の方をお連れしました」

アルマがドアをノックして呼びかけると、中から「どうぞ」と応答があった。女性の声だ。

「私の案内はここで終わりです。さぁ、中へどうぞ」

 気を取り直して中に入ると、正面の応接用のローテーブルとソファの奥の書類が山積みになった執務机に女性が座っている。放つオーラからしてこの女性が隊長だろう。そして応接用のソファに一人の青年、もう一人の新入隊員アレックス・マイルズ。彼のことはともかく、リンはこの女性に見覚えがあった。この女性を知っている。

「…フィオナ・クレメンタイン、さん」

彼女は5年前に住んでいた街が襲われた時、リンを救けてくれた01試験隊のメンバーの一人であった。それがまさか第04討伐部隊の隊長になっていたとは。

「?どこかで会ったかな?」

「…え、あぁ、いえ。少し前に救けていただいたことがありまして」

「そうか。すまない、覚えていなくて」

「全然大丈夫です。5年も前のことなんで」

 そりゃそうだ。リンにとっては5年間ずっと憧れていた存在でも、彼女にとってはこれまで救けてきた多くの人の内の一人に過ぎないのだから。

「そうか。改めまして、第04討伐部隊の隊長を務めるフィオナ・クレメンタインだ。これからよろしく」

「リン・テイラーです!よろしくお願いします」

「まぁ座ってくれ。…では、二人揃ったところで、少し話をしよう。我々人類の現状について」

































 

中々ちょうどよく書きたい内容をまとめることが出来なかった為、ここで一旦区切ります。

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