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Mission07:紅い雷鳴1

前回の更新からかなり間隔が空いてしまいました。これからはもう少し更新頻度を上げられるように頑張ります。

 リンは得意な接近戦に特化した新たな装備で素早く侵略者インベーダーを翻弄しながら仕留めていく。

「この距離の散弾銃ショットガンなら外さない!行け!」

射撃が苦手なリンの為に用意されたショットガンから散らばるように発射された小さなマナエネルギー弾は獣型ビーストタイプインベーダーの巨体に無数の穴を穿つ。

「グギャアアアッ!!」

「これで、トドメ!!」

 インベーダーが怯んだ隙に懐に潜り込み、赤熱するマナトマホークで首を深々と斬り裂く。武器とインベーダーの大きさの関係で首を斬り落とすまではいかないが、それでも深々と急所を斬り裂かれた獣型インベーダーはその場に力無く崩れ落ちた。

「よし、良い感じだ!マナフレームの機動力も上がってる」

 リンが討伐した獣型インベーダーの死骸に近くのインベーダー達が集まって来た。それらは死骸に我先にと飛びつく。やがてその死骸を取り合ってインベーダー同士で争いだした。そう、今回は群れと言う形で襲って来ているが、本来はこのインベーダー共に高度な知能はなく、仲間意識も持ち合わせていない。故に狙った獲物が被ったときなどはこうして同士討ちを始めるのだ。そしてそこが狙い目である。

“リン・テイラー、離れて!”

「あっ、はい!すいません!」

 リンが慌ててその場から離れると、死骸に集まって同士討ちをしているインベーダー達がマナエネルギーの弾幕を浴び一掃された。機動力に優れたリンとルークが一体ずつ討伐していき、それに集まったインベーダーを火力を重視した装備を身に着けているアメリアが一掃する。これが今回の作戦だ。これなら素早く動き回るタイプのインベーダーも比較的簡単に一掃出来るし、この作戦で街に向かって来る全てを討伐することは出来ないが、かなり数を減らすことは出来るので、討ち漏らしは後方に居る防衛部隊で十分対処可能だ。

「よぉリンちゃん、良い感じじゃねーか」

 リンに近づいてきたルークがリンの肩を叩きながら激励の言葉をかけてくれる。きっと初任務の際に失敗したリンに自信をつけさせようとしているのだろう。この人は仕事はサボるし一見だらしないようでいて、こういうところはしっかりしていると思う。

「ルークさん、ありがとうございます」

「あぁ、2回目の出撃でここまでやれりゃあ上出来だろ。アメリアもそう思うよな?」

“そうですね。先輩よりマシです。それより無駄口叩いてないで働いて下さい。次が来ますよ”

「はははっ!俺の後輩達は優秀だねぇ〜」

“フィオナ隊長、モンタージュタイプ討伐!”

 後方の04部隊のトレーラーにタクヤと共に控えているオペレーターのアルマからの通信が入った。

「もう討伐かよ。流石、隊長は格が違うねぇ。群れを形成する核が討ち取られたんだ、残りのやつも散り散りになって終わりだな。よし、あと少しだ!もう一踏ん張りするぞ!」

「はい!」

“了解”

“!?待ってください、まだモンタージュタイプの反応あり!ルークさん達のポイントに向かって来ます!”

「は?なん…」

「ルークさん!!」

 それは一瞬だった。マナフィールドを展開するよりも速くルークの上空から巨体が舞い降り、地響きと砂埃と共にルークが装備していた頭部装甲がリンの足下まで転がってきた。

「あ…う、うぅっ…!」

それをまともに見てしまい、胃の中身を全てぶちまけそうになるが堪えながら腰に提げたトマホークに震える手を伸ばす。

“ルークさん、応答してください!ルークさん!!”

アルマが必死に通信でルークを呼ぶ声がリンの耳には遥か遠く聞こえる。

“こちらフィオナ、そっちで何があった?”

“フィオナ隊長、新たにモンタージュタイプ出現!ルークさんとの通信途絶しました!応答ありません!”

“…了解、すぐに戻る!”

“いいや、その必要はねえなぁ。フィオナ、お前はそこで大人しくしてな。こいつは俺が頂く!”

“…来たか、ようやく”

 砂煙が晴れると、ようやく第二のモンタージュタイプその全貌が明らかになった。巨大な肉食獣の胴体に二つの頭はそれぞれ大きな牙を持つ肉食獣と鋭いクチバシを持つ猛禽類のもの。背中には巨大な翼を備え、尻尾は蛇という、神話に出てくる魔獣キマイラのような姿をしている。そしてその肉食獣の頭の口からは真っ赤な液体が垂れていた。

「ギャース!!」

「こいつ、食ったんだ…っ、くそぉ!!」

 リンは腰に提げたマナトマホークを両手に、最大全速で目の前の怪物に接近する。迎え撃つモンタージュタイプが爪を振り上げた時、横合いからマナエネルギー弾が連続で浴びせられ、体勢を崩された事で注意がリンから逸れる。

「援護射撃!?」

“ちげーよバカ。お前は下がって他の奴らと雑魚の相手をしてろ。こいつは俺がやる”

マナエネルギー弾が飛んできた方向から急速にこちらに接近して来る人物は真紅のマナフレームに身を包んでいた。その人物はマナマシンガンを投げ捨てると、背中から提げていた身の丈はある大振りな剣を抜く。その剣は刀身に沿って鋭い牙のような小さな刃が無数に並んでいる。マナエネルギーを込めると、その刃は赤熱し更に轟音を立てながら刀身の上を高速で滑走し始めた。

「紅いマナフレーム…?だ、誰なんですか一体!?」

“あぁ?お前訓練校で教わらなかったのか?この俺の事をよ”

「え…?」

“リンさん、その方は今回援軍要請していた第06部隊の『紅い雷鳴』こと、リアム・ジョー・バニングス隊長です”

 『紅い雷鳴』…その二つ名は訓練校の講義で聞いたことがあるような気がするが、詳しいことは訓練校時代は実技に全振りしていたリンにはわからなかった。

「知らねーんなら今日その脳ミソにしっかり刻み付けるんだな。セントラル防衛軍のエース『紅い雷鳴』の名を!!」


















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