人生初の四者面談を経験して学んだこと
1年1組 鈴木鈴子
私は、今日、人生で初めての四者面談を経験しました。担任の先生から事前に内容の説明を受けていたのですが、脳が理解することを頑なに拒否していたので、実際に面談が始まるまで不安でたまりませんでした。
先に面談を終えて教室から出てきた同級生のやつれた様子を見て、さらに胃が重くなりました。中に入ると、先生と先生のご両親が満面の笑みを浮かべて横並びに座っていました。すでに帰りたい気持ちでいっぱいでしたが、促されるまま着席しました。
「こんにちは、鈴木さん。それでは、まず普段の先生の学校での様子をパパとママに説明してくれるかな」と告げられ、私は成人男性のパパ・ママ呼びを一身に浴びて意識が朦朧とするなか、身の安全のためにできるだけ当たり障りのない返答を心掛けました。
「まあ、なんていい子なの!」「さすが、自慢の息子だ!」「えへへ、すごいでしょ」など、文章なら微笑ましいのに絵面と音声がすべてを台無しにする悲惨なやり取りを目の前にして、私は正気を保つだけで精一杯でした。
以降の記憶はおぼろげですが、「先生の長所」「先生の尊敬できる点」「先生のかっこよかった思い出」などについて、一時間近く詳細に語らされていた気がします。思い出そうとすると強烈な吐き気やめまい、頭痛に襲われてしまうので、面談内容についてこれ以上お伝え出来ないことをお許しください。
今回の四者面談を通して、私は『適切な年齢における親離れ・子離れの大切さ』や、『教養や知識だけで教員の資質を判断することの危うさ』、そして『やばいやつはどこにでもいるという真理』を学ぶことができました。
これからの人生においては、今回学んだことを胸に刻み、常に歩んでいきたいと思います。
●●区教育委員会の皆様へ