表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/173

6.検証開始!

 話を聞いてみると、ソラちゃんは【錬金術師】っていうスキルを持っているのが分かった。

 普段通り、そのスキルを使ってポーションを作る配信をしていたみたいなんだけど、誤ってモンスター寄せのポーションを作っちゃったみたい。


 それであんなに大きなゴーレムがやって来たんだね。


「私、戦闘は全然駄目でして……」


 ソラちゃんはモンスターと戦うのが苦手みたい。

 私も得意じゃないけどね。


「錬金術師って確か支援タイプのスキルだったよな!」

「そうですね! 中にはアイテムを作ってそれを武器に前線にいるたくましい方もいますが、私は戦わずにアイテム作っている方が合っていますし、好きですね」


 なるほど、ということは、戦闘向きのスキルを持つ私達の相方としてもピッタリってことだね!

 特に、ココロちゃんは性格的にも前線で戦いたいタイプだろうし、支援タイプのソラちゃんとは相性が良さそう。


 それにソラちゃんは1年前から配信をしているから、私達から見ればベテランだ。

 知識量も私達とは比較にならないだろう。


「ソラちゃん、私の知識不足で迷惑かけるかもしれないけど、ごめんね」

「いえいえ! 私で良ければ教えますよ! むしろルカさんさえ良ければ、明日にでもダンジョンに行きませんか?」

「え!? いいの!?」


 私はあの時、勢いでゴーレムを倒しただけだ。

 検証してみたいこともあるし、むしろこっちからお願いしたいくらいだよ!


「ココロさんはどうですか?」

「悪い! 明日は妹を買い物に連れて行く用事があるから」

「分かりました! 無理言ってすみません」

「気にするな! それにネットで必要な知識は身に着けるからな! 今度3人で行く時は足手まといにはならないぜ」

「おおー! ネットですか! その辺の知識も持っているのですね」

「ああ、とは言っても、多分ソラよりは詳しく無いけどな!」


 でも、私よりは詳しいと思う。

 私はアニメが見られればそれでいいから、基本インターネットは見ないからね。


 それこそ、アニメの情報をチェックするくらいだ。


「ソラはゲームも沢山持ってるし、凄いぜ! っておお! PCゲームも持ってるんだな! ってPCゲームだよな?」

「そうですけど……って! それは駄目な奴です!」


 ココロちゃんが散らばっている、1つのパッケージを指差して言うと、ソラちゃんは大きな声を出した。

 片付け忘れていたみたいだね。


「これはあまり良くないです!」


 駄目とか良くないって、あんまり面白くなかったのかな?

 ソラちゃんは、急いで机の中にそれをしまった。


「これは……えーと」


 顔を赤くしている。

 面白くないゲームじゃなくて、単に恥ずかしかったってことかな?


 パッケージには、カラフルな髪の毛をしたかわいい女の子キャラが載っていた。

 見た感じ、ギャルゲーって奴だけど、別に恥ずかしがる必要もない気もする。


 私だってギャルゲー原作のアニメ見てるし。

 それに、ああいうゲームって、ストーリーがいいんだよねぇ。


 私もお金がもっとあったら、ギャルゲーも買いたいな。


「そんなにやばいゲームだったのか!?」


 ココロちゃんがゴクリと唾を飲み込んだ。


「そ、そうですね! ココロさんの言葉を借りますと、ヤンキーって奴です!」

「ヤンキーゲーか! 面白そうじゃん!」

「そ、そういう意味ではなくてですね! と、とにかく……えーと! 私達まだ中学2年生ですし、違う話しませんか? 他にも面白いゲームは沢山ありますよ!」


 その後、その日はお互いの趣味の話をしたりして、夕方まで過ごした。

 ソラちゃんはアニメの知識も凄いし、話していてとっても楽しかった!


 特に最新アニメの知識は、私よりも凄いかも!

 けど、昔のアニメの知識は負けなかったよ!


 ソラちゃんは強力な友達で、良きライバルになりそうな女の子だ!



 そして次の日、昨日行ったダンジョンと同じ所に私達は向かった。


 ダンジョンに足を踏み入れると、この前と同じ服装に変わった。

 Tシャツに半ズボンだね、いつかはかっこいい装備にしたいなぁ。


 ってあれ? 腕に紫色の宝石が付いた、銀色のブレスレットが装備されてる!

 魔法少女の証かな?


 ソラちゃんは白衣を羽織って、ツインテールには黄色のリボンが結ばれる。

 それにしても、よく似合ってると思う。


「いやぁ! 検証日和ですね!」


 相変わらず人が少ない、というかいない。


 ダンジョン内部は森だったり洞窟だったり、色々あるけど、ここはただの広いだけの洞窟だし、わざわざ来る人も少ないんだろうね。


「実はここのダンジョン、今日は人がいませんし、普段も少ないので、私の配信拠点になっているんですよ!」

「そうなんだ!」


 確かにやりやすそうだ。


 私達は、誰かが入って来ても邪魔にならないように、この前ゴーレムと戦闘した場所まで、歩いた。

 流石に今日はゴーレムいないみたいだね。


「じゃあ、変身するね!」


 私は叫ぶ。


「マジカルチェンジ!」


 すると、私の体を光が包み込み、変身が完了した。

 この前は魔法少女アニメのキャラと同じように叫んだけど、それは正解だったみたい。


 ソラちゃんが言うには魔法少女スキルを持った人が変身する場合、トリガーとなる言葉と魔法少女に変身したいという意思が必要みたい。


 ちなみに言葉は、なんでもいいみたいで、「変身!」とかでも大丈夫みたい。

 事実、ソラちゃんが見せてくれた動画には忍者の魔法少女がいたんだけど、「変化!」で変身してたしね。


「おお! かっこいいですね!! でも、この前より小さいですねぇ」


 確かにどうしてだろう?

 この前は10mくらいあったのに、今回は2mくらいしかない。


 どういうことだろう?

※※お知らせ※※2023.6.04更新

作者の設定ミスで、おすすめキーワードの「異類婚姻譚」にチェックボックスにチェックが入っていました。

現在は外しましたが、それにより、タグにも「異類婚姻譚」が入ってしまったようです。

上記のタグは、当作品には関連性のないタグとなります。

申し訳ございませんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ