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53.闇堕ちキャンセル

 昼間だけど、花火のように散った電気ウナギ。

 グロテスクな感じではなく、ゲームで敵キャラがやられたような感じで消滅するのが、ダンジョンだ。


 粒子になる感じかな?


 そうじゃないとグロすぎて、ダンジョン探索なんて流行らなかったかもね。


 と、そうじゃなかった。

 電気ウナギから、クリスタルがドロップしたみたいで、空から2個降ってきた!


 って、ちょっと少なくないかな!?

 ボスモンスターっぽかったのに……。


 いやでも、あんまり強くなかったし、そんなものなのかもしれない。


「流石だな! というか、戦ってくれて本当にありがとな!」

『ココロちゃん!』


 痺れが収まったのか、ココロちゃんがこちらに歩いてきた。


「それにしても……くそっ! ファンを守れなかった! それどころか、守ってもらっちまった……」

『ココロちゃん……』


 ココロちゃんは悔しそうな表情で、拳を降ろしたままギュッと、握りしめている。


『ココロちゃん、ファンの人の為にも、絶対優勝しよう! それで配信でお礼を言おう!』

「……そうだな! だとしたらこうしちゃいられないな!」


 私は落ち着いたココロちゃんに、手に入れたクリスタルを全て見せた。


『私がゲットしたのが3個、電気ウナギからドロップしたのが2個だよ!』

「3個もゲットしたのか!? ……私は1個だ……」


 もっと見つけてるかと思った。

 意外だ。


 けど、そういう時もあるよね!


 でも、私の場合は普段からダメダメだから、自分がダメな結果でもそんなに気にしないけど、成績優秀なココロちゃんは本気で気にしてそうで心配だ。


 よし! ここは前向きに!


『後2個で揃うからラストスパートだね!』

「でも私がもっと見つけていれば……くそっ……迷惑かけてばかりだ……私がもっと強ければ……私にもっと力があれば……力が欲しい……」


 ま、まずい!

 これは闇堕ちフラグって奴では!?


 アニメとかだと、ワクワクして見られるけど、友達がそうなるのは良くない!


『ココロちゃんは十分強いよ! それに、ココロちゃんがいなければ、私達今回の大会に出られなかったかもだし! ダンジョン外でもココロちゃんが体を張って私達を助けてくれたじゃん!』


 あの大学生らしき人達に襲われ、なにかしら後遺症の残る怪我をしていたかもしれない。

 そしたら、大会どころじゃなくなっていた。


「そ、そうか? えへへ、実はあの時まだ半分の実力も出してなかったり……えへへ」


 顔を赤くしながら、頭の後ろをかくココロちゃん。

 切り替わりが早いっ!


 でも、良かった!


「よし! じゃあ、残り2個見つけるか!」

『だね!』


 私達がそう言うと、そのタイミングで海の中から洞窟が!


『隠しダンジョン的な!?』


 的なというか、おそらくそうだね。

 ここのダンジョンなら、まだ探索されてなさそう!


「ラッキー! まるで私達の為に出現したようなダンジョンだな! さっきのモンスターを倒したのがトリガーになったのか!?」

『かもしれないね!』


 ということで、私達は出現した洞窟に入り、進んでいく

 中はなぜか明るい。


「クリスタルは落ちてないな……」

『そうだね……なんだかまた戦闘が始まる気がするよ』


 ここまで一本道で、モンスターはスライムやコウモリ型のモンスターばかりだ。

 クリスタルどころか、アイテムも落ちていない。


 と、しばらく進むと、大きな部屋についた。

 ゲームとかだと、まさにボス戦が始まりそうな部屋だ!


「グルルルルルルルルル」


 やっぱり!


「どこにいる! 姿を見せろ!」


 ココロちゃんが刀を構えそう叫ぶと、白銀の狼のモンスターは地面に着地する。

 隠れてたのかな?


 というか、大きい!

 これってもしかして、あの有名な!


『フェンリル!?』


 すると、フェンリルは唸り声をあげる。

 敵意が凄い。


「グルルルルルル!」


 フェンリルは口を大きく開くと、そこからイカやタコのような触手を放ってきた。


「フェンリルなのに触手攻撃かよ!?」


 ココロちゃんは触手を刀で斬る!


「くそっ! 触手多すぎだろ!」


 しまった! ココロちゃんが触手に!


「グルルルルル!!」

「ぐあっ! なんだこれは……! 力が抜けてく!」


 ココロちゃん!

 私はとっさにフェンリルに攻撃を仕掛けたけど、かわされてしまった。


 身動きが取れないココロちゃんに、フェンリルは紫色の煙を浴びせている。


「もしや、毒ガスか!!」


 だとしたらマズい!


 私は魔法【スター☆カッター】を使用、星型の手裏剣のようなものを触手に向かって投げつけた。


「グルッ!?」


 すると、触手は切断され、ココロちゃんは解放された。


 ここからが本番だよ! フェンリル!

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