48.テイマーズグランプリ当日に事件に巻き込まれる!?
こんな感じで修行したり、遊んだり、勉強したり。
要するに、いつも通りの毎日を送っていた。
そして月日は流れ……2023年6月25日当日。
遂に今日、テイマーズグランプリが開催される!
「おはよう!」
「あっ! ココロちゃんおはよう!」
現在の時刻は、5時……そこそこ早いね!
でも、遅刻したら参加できなくなっちゃうかもしれないからね!
念には念を入れて、早めに出発することにした。
だけど、流石に子供だけで早朝から出かけるのは心配された。
ということで。
「失礼します」
今回も大人の師匠に、家まで来てもらいました!
ライバル同士だけど、助け合いも大事なのだ!
「なんだか、この前のチョココロネダンジョンを思い出しますね」
そして、ソラちゃんも一緒だ。
確かに、ゴールデンウィークのことを思い出すね。
「では、今回も責任を持ってルカちゃんをお守りいたします」
「よろしくお願いします!」
師匠が私のお母さんに向けて、頭を下げた。
師匠ってやっぱり大人だけあって、礼儀正しいんだよね。
さて、挨拶も終わったみたいだし、早速会場に出発だ。
会場の場所は、東京駅から徒歩10分くらいの所にある。
東京駅周辺は普段から人通りが激しいのに、今日は特に凄いことになってそうだね。
◇
私達は公共交通機関を利用し、東京駅に到着した。
予想通り人が多い、日曜出勤の人もいるみたいで、スーツの人も結構いた。
その後はソラちゃんの提案で、少し遠回りになるけど人通りが少ないルートに行くことになった。
こういう時のことも考えてくれていたなんて、流石ソラちゃんだね!
「おい!」
確かに人通りは少ないんだけど……大学生くらいの男の人3人が、私達に向けて叫んてきたよ……。
嫌な予感がする!
周囲の人達は、どこかへと逃げていった。
「お前ら、テイマーズグランプリに出るんだよなぁ!!」
「あ、は、はい」
師匠が私達をかばうように前に出て、答えた。
「あなた達も出るのですか?」
師匠、大丈夫……?
「だっはっはっは! 出る訳ねぇだろ!! 俺らはここでダンジョン探索者から、金をゲットする為にここで弱そうな奴がいないか観察してたんだ! あいつらなんとなく金持ってそうだからなぁ!!」
お金がないのかな……?
確かに、大学生だとしたら、大学に通うにはお金が必要だからね。
自分で出しているんだとしたら、かなり大変だろう。
1人暮らしなら、更に大変そうだ。
「お金の為とはいえ、こういうことはしない方がいいと思います。こう言っては失礼ですが、他の方法で稼ぐのがいいと思います」
師匠も同じことを思ったのか、そう言った。
けど、相手は「チッチッチ」と指を振る。
「金はあんだよ! 十分に暮らせるだけの金はあるんだけどなぁ!! 毎日ストロングなワインを10本は飲んでも余裕で生活できる金がなぁ!! けど、もっと欲しいんだよ!! それくらい分かるだろ? ああん!?」
すると、リーダー格の人はスタンガンを取り出し、後の1人は隠していた日本刀を、もう1人は隠していたクロスボウを取り出した。
えっ!? 本物じゃないよね!?
って、本物じゃなくても鉄の塊で殴りつけられたら死ぬかもだよね!?
後クロスボウって、やばくない!?
師匠もやばいと思ったのか、スマホを取り出し、警察に通報しようとした。
「通報すんじゃねぇ!!」
「ぐあっ!」
えっ!?
「師匠!!」
師匠はスタンガンをくらい、その場に倒れ込んでしまった。
「くそっ! ……お前ら逃げろ!」
意識はあるみたいだ!
逃げたい……けど、師匠を置いていったら師匠が!!
「ダンジョン探索者はダンジョン内では強いが、外では普通の人間と変わらねぇのを忘れちゃ駄目だぜ? ちなみにこの日本刀もクロスボウも本物だからな、お前らのことはすぐ始末できるんだぞ? 殺されたくなかったら……持っている金全て出せええええええええええ!!」
ど、どうしよう……!!
というか、私大してお金持ってないし、正確には自分のお金じゃないし……!




