第2章エピローグ
伝説のチョココロネダンジョンを攻略してから数日が経過した。
ゴールデンウィークも終わって、私達はいつも通りの学校生活を送っている。
そんなある平日の放課後、私達学生3人は、学校裏山の不人気ダンジョンに来ている。
なぜかって?
それは、チョココロネのレビューをする為だよ。
ソラちゃんが錬金釜で伝説のチョココロネを解析して、複数作ってくれたみたい。
「では、配信をスタートさせますよ!」
「OK!」
なんだか、久しぶりな配信な気がする。
全員準備が完了したみたいだし、私達は配信を開始する。
「皆こんにちは! どうも! 龍剣術師チャンネルだよ!」
・『お、来た!』
・『ども!』
早速視聴者さんが来てくれたみたいだね!
良かった!
本当は師匠も合わせて4人で配信しようと思っていたんだけど、師匠曰く、「私にレビュー配信は合わない。学生3人でやってくれると助かる」ってことだった。
「今日はなんと、伝説のチョココロネ……の複製品を食べてみたいと思います!」
・『複製に成功したのか!』
・『錬金術師の子がやったのかな?』
「そう! ミラクルちゃんがやってくれたんだよ!」
「は、はい! やらせていただきました!」
ミラクルというのは、ソラちゃんのハンドルネームだ。
・『流石!』
・『いつも個別チャンネルの配信見に行ってるよ!』
そんなコメントが来ると、ソラちゃんは照れながら言う。
「ありがとうございます!」
挨拶も終わったことだし、早速実食に移ろうと思う。
・『それ食べても狂暴化しない? 大丈夫?』
こんな意見もあったんだけど、伝説のチョココロネの性能自体は解析できなくて、あくまで味だけの再現になったみたい。
危険だから、オリジナルは私のストレージに収納しておいた。
ストレージとは、異空間に収納できるダンジョン独自の謎技術? のことだ。
ここに入れておけば腐ることはない。
多分ずっとこの中に眠ることになるとは思う。
・『まぁ、性能まで再現できたらどうなるか分からないからな』
・『安心した』
私達も味が目当てだったから、それでいいのだ。
後で販売もする予定だしね。
「では、早速食べます!」
私達は伝説のチョココロネを1口食べた。
すると、パン生地は柔らかくて、中のチョコクリームは甘いんだけどチョコ本来の味がしっかりと感じられて、いつも食べているものよりも美味しかった。
私達は下手ながらも、美味しさを伝えようと頑張った。
食品レビューって難しいんだね……。
・『美味しいってのは伝わった』
そう言ってくれる人が沢山いて良かった!
チョココロネを1個食べ終わると、今後販売の予定があることを伝えた。
すると、皆買いたいって言ってくれた。
ただ、販売場所とか決まってないから、冒険者ギルド辺りで売って貰えるように、今度頼みに行ってみよう。
と、ここで質問が来たよ!
・『融合なんだけど、あれチート過ぎない?』
・『そうだよな。あれあればダンジョン攻略とか楽勝じゃん』
と、融合について訊かれた、それについては申し訳ないんだけど……。
「ごめん。あれもう使えないんだ!」
・『え?』
・『技って何回も使えるんじゃないのか?』
「すみません。理由は分かりませんが、使用自体が不可能になってしまいました。なんででしょう……?」
本当になんでだろうね?
・『バランス調整か?』
・『ゲームじゃないんだから』
・『少年漫画だったら、終盤忘れた頃に復活するパターンだな』
と、色々な意見を貰ったけど、結局使えなくなった理由は分からなかった。
一番可能性的にあり得ると思った意見は、「力が強大過ぎたから、一時的に使えなくなっているだけじゃないの?」っていうコメントだった。
確かに、それはあるかもしれない。
あれだけ苦戦したデスティラノだったのに、融合したら簡単に倒せたしね。
そしてそして、お次は私が知らないことに関して質問が来たよ。
・『ミラクルちゃんって、ライムでテイマーズグランプリに出るの?』
私達にって言うか、ソラちゃんにだね。
「出たいですけど……正直全然自信がないです……」
テイマーズグランプリってなんだろう?
私はリスナーさんに訊いてみた。
・『一言で言うなら、最強のテイマーを決める大会』
・『今年は、来月の6月25日にやるみたいだな』
なるほど!
ライムだったら強いから、優勝狙えるかもね!
・『破壊龍ちゃんと青メッシュちゃんは出ないの?』
「私はテイマーじゃないから、今回はパスかな」
「私も同じく。テイムに必要なテイムグローブってのも、今は希少品みたいだしな」
ココロちゃんがそう言うと。
「でしたら、私のテイムグローブ使いますか? って、後1回しか使えないんでした……」
「希少品なんだし、自分で使った方がいいんじゃないの?」
「とは言っても、私は既に相棒がいますからね。多頭飼いできる余裕もありませんし……」
ソラちゃんは相棒1匹に全てを込めるタイプなんだね。
「なるほど。だったら青メッシュちゃんが使ったらどうかな?」
「私がか!? って、私モンスターのことよく分からないぞ? それに、これってモンスター側が認めてくれないとテイムできないんじゃなかったか? なんだか無駄にしそうで怖いな……」
確かに、1回で認めてもらうのは難しそう。
向こうの方から友達になってくれるようなモンスターだったらいいんだろうけど。
「よくあることですよ! それに、リスナーさんも期待しているみたいですよ!」
・『失敗してもOK!』
・『青メッシュちゃんがテイマーズグランプリに出てる所みたいな!』
凄い期待だね!
「う……じゃあ、やってみるかな?」
・『よっしゃ!』
・『どんな化物連れて来るか楽しみ!』
「って! 失礼過ぎだろ! 私に対してどんなイメージ持ってるんだ!」
ココロちゃんはリスナーにツッコミを入れた。
ナイスツッコミだね!
☆
「では、ここら辺で今回の配信を終了します! また見に来てね!」
・『乙!』
・『また見に来るよ!』
私は配信を停止させる。
「いやぁ! 本当に美味しかったね!」
「そうだな! こりゃ売れるな!」
「そうですね!」
私達、ダンジョン内限定でだけどお金持ちになっちゃうかも!
今回で第2章終了です。
本日中に、閑話のようなものを投稿させていただきます。
第3章はテイマーズグランプリ編ですね。
ダンジョン攻略要素を絡めつつって感じです。
☆
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