表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/173

15.ファンの人!?

 ボスがいた所には、3つの物が落ちていた。

 これがドロップって奴だね。


 私は変身を解除して、確認をしに行く。


 1つは自動撮影装置。

 1個だけだけど、まぁ、個人で使う分は後々また来てゲットすればいいことだしね。


 ソラちゃんはソロだとキツそうだし、代わりに私がゲットしよっと!


 本来だったらビッグスライムっていう、ただのデカイスライムモンスターだって話だし、簡単そうだしね。


「おお! 装備もありますね!」

「布じゃんこれ」


 どう見ても布だけど、ゲーム的に考えると、これでも効果があるのかな?

 私達初心者だし、鎧みたいな奴がいい気もするけどね。


 これは見た感じ、侍が身に着けるような衣服だ。


 後もう1つは武器、これは刀だね。

 なるほど、これを着て侍になれってことなんだね!


 ココロちゃんにあげたいな!


「ソラちゃん、これココロちゃんにあげてもいい?」

「え? 別にいいですけど、破壊龍さんはいいんですか?」

「私は別にいいや!」


 どうせ変身して戦うしね。


「ということで、ココロちゃんどうぞ!」

「本当にいいのか?」

「いいのいいの!」


 って、畳んで手に持った!

 ここは皆にココロちゃんのかっこいい姿を見せるべきでは!?


「着替えないの?」

「いや、今配信中だからちょっとな……」

「着替えたらチャンネル登録者数増えるかも!」

「それでもなぁ、やっぱり恥ずかしいっていうか」


 じゃあ、配信が終わってからだね。


・『見たいなー!』

・『青メッシュちゃんがその装備身に着けた所見たいなー』

・『ぶっちゃけ着替えだけ見たい』


 あっ! でも皆興味あるみたい。


「着替えないぞ?」


・『残念……』

・『ちょっと不機嫌な表情も可愛いね』


「か、かわいいって……」


 おお! 珍しくココロちゃんが照れてるよ!

 これはチャンネル登録者数増えるね!


 あ、そうだ! ソラちゃんにお礼言ってなかった!


「カメラマンやってくれて、ありがとう!」

「いえいえ! むしろ、代わりに戦ってくれてありがとうございます!」

「いやいや! こっちこそ、ごめんね? 危険な目に合わせちゃって」


 助けが来なかったら、ソラちゃんが痛い思いをしていたかもしれない。


「私がちょっと危機感無かっただけかもしれません! それに、結果的に無傷で済みましたからね! 助っ人さんにも助けられちゃいました」


 そういえば、ソラちゃんを助けたあの人は何者なんだろう?


「ミラクルちゃんのこと助けたのって、ミラクルちゃんの知り合い?」

「いえ、知り合いではありません」


 知り合いじゃないのかぁ。

 じゃあ、本当に誰!?


 見た感じ、身長は私より少し高いくらいだったから、中高生なのかな?


・『リスナーの中で知ってる奴いるか?』

・『顔が見えないんでなんとも』

・『ただ、動きからしてベテランっぽかったな』

・『舌打ちっぽいの聞いた感じだと、女性っぽかったな』


 皆詳しくは分からないみたいだね。

 とりあえず、今日の所はこれで配信を終わりにしよう。


 私達は皆に挨拶をして、初配信を無事に終了させたのだった。



「皆、お疲れ様!」

「お疲れ! 初めてしてはよくやったと自分でも思うぜ!」


 ココロちゃんは周りに誰もいないことを確認して、着替える。


「どうだ! かっこいいか?」

「かっこいい!」


 ココロちゃんは刀を手に持って、かっこよくポーズを決めた。


 思った通り似合うね!

 ココロちゃんのスキルは【剣聖】だし、相性バッチリ!


「じゃあ、とりあえずダンジョンから出ましょうか!」

「そうだね!」


 私達はダンジョンの外へ出る。

 すると。


「おい」


 腕を組んだ女の子がいた。

 壁に背をかけて、腕を組んで下を向いている。


 かっこつけてるのかな? でも、かっこいいね!


 そして、黒いマントを羽織っている。

 クールな雰囲気をかもし出しているね。


 黒いマント……そういえば、馬の頭を被っていた人も黒いマントを羽織っていた気がする。


「お前ら……」

「もしかして、私を助けてくれた人ですか!?」


 黒マントの子が話し終わる前に、ソラちゃんが口を開いた。


「そ、そうだが」

「おお! ありがとうございます! ありがとうございます!」


 ソラちゃん、お礼を言えて嬉しそう。

 私もお礼を言おう。


「私の友達を助けてくれてありがとうございます!」

「ありがとうございます!」


 ココロちゃんもお礼を言った。

 それにしても、この人、親切な人だなぁ。


「そうか……それよりもだ、こっちこそ、ありがとな」

「へ?」

「楽しませてくれた礼だ」


 どういうことだろう?


「私の社畜生活に彩を与えてくれた」


 えーと、社畜……ってなに?

連載前に考えた、メインキャラの最後の1人が登場です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ