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ロールプレイが力に変わる!VRDCG ライブラカード・オンライン  作者: あるゔぃす
第一章:新世界/出会いのワイバーン
2/7

2話 第一章:新世界/出会いのワイバーン-1

 基本ルールをざっと読み込み、シナリオを全スキップしチュートリアルを秒速で終わらせる。応用ルールなんてどうせ細かい裁定の塊なんだから読まなくてもいい。

 自分の中ではメガデスがメインだが他にも複数のTCGをかけ持ちしているのでルールを覚えることなど朝飯前である。


 そのままシングルプレイのストーリーモードに進む。このゲームのストーリーモードはデッキテーマごとにレンタルデッキで動かし方を学んだあと、そのデッキを使ってくるCPUとフリーバトルができる。

 ゲームの成り立ちとかはどうでもいいがカードの背景ストーリーとかは好きなのでこのモードのシナリオはちゃんと読む。戦闘中オリジナルの歌が流れたり結構凝っている。

 編成は後でやるとして最初のチュートリアルで貰ったデッキそのままでCPUを薙ぎ倒す。クリアするとジェムとカードが貰えるのだ。ちゃんとデッキを組むのはそのあとでいい。


 ――


「良いゲームだこれ……」


 まずルールが自分に合っている。TCGは基本的にどちらかのパターンに分けることができる。マナやコストなどと呼ばれるリソースを管理しじっくり場を整えていくゲームか、コストの概念が薄く、先攻から大量のカードを展開できるかわりに手札から相手の動きを妨害するカードが飛び交う高速なゲームだ。

 ライブラは誘発カードこそ多少あるものの前者に該当する。どちらも違った面白みがあるが個人的には前者のほうが好きだ。


 さらに、VRゲームならではの面白さもある。とにかく映像が凄い。バトル中は長方形のバトルフィールドに飛ばされるわけだが、カードの3Dモデルが目の前で生きて動くのはまるでアニメの世界だ。「巨大戦艦の変形を阻止せよ!」というミッションでは、しっかりと変形する3Dモデルに思わず魅入ってしまった(一敗)

 そのうえでDCG(デジタルカードゲーム)ならではの面白さも兼ね備えている。このゲームはカードごとにHPが設定されているが、現実でそれをやると大量のカウンターが必要になったりして面倒だ。シャッフル等を自動でやってくれるのは当たり前のことだが、久しくリアルカードしか扱っていなかったのでちょっぴり感動した。


 一通りのストーリーをクリアしたので次はデッキ構築だ。といっても0から作るわけではなく、ストーリークリアで買えるようになるストラク(構築済みデッキ)の中に好みのデッキがあったためまず最初はそれをニコイチ(2個買って混ぜる)で弄ることにした。


【成長ワイバーン】。正式名称ではないが、カードゲーム的に書くとこういう表記になる。

 《ワイボン》という小型のカードが《レッド・ワイバーン》《オメガ・ワイバーン》《無双飛竜 キング・ワイバリオン》と、文字通り成長していくデッキだ。こうやって使ってくださいねと刷られたカードが多いデザイナーズデッキは、汎用的で強いカードを詰め込んだグッドスタッフと呼ばれるタイプのものより扱いやすい。

 ライブラを始める前にちょっとだけ下調べをしていたが、【成長ワイバーン】は確か有名企業wikiの(あてにならない)Tier(ティア)表でTier2だったはずだ。

 個人的にはここの位置のデッキが好みだ。Tier1のデッキは確かにパワーが高いが、メタカードを搭載されたりメタデッキを使われがちで必ずしも結果を残せるとは限らない。パワーはあるがやや数が少ないデッキを使う方が対策もされづらい。


「しかし60枚か……」

 このゲームは山札60枚で同名カードが3枚までである。これが何を意味するかというと、動きの再現性が低いということだ。

 多くのTCGは山札が最低40枚である。稀に60枚のゲームも存在するが、そういう場合は同名カードが4枚ないしそれ以上に積めることが多い。

 

 対してライブラは60枚の同名3枚。初期手札は4枚(+ドロー1枚)のため、3枚入れたカードでも初手に来る確率は20%(初手ドローを含めたら25%)に留まる。この手の枚数が多いゲームは山札を見て特定のカードを手札に加える「確定サーチカード」が強いのが通例だが、ライブラはむしろ逆で、見た感じとても重かったりテーマごとの制約や代償が大きかったりと汎用カードとして有効活用(悪用)するのは難しいものばかりだ。

 山札を特定の枚数表向きにして該当カードを探す「オープンサーチカード」はそれなりにある。無いよりはマシだが、あくまでも確定行動にはならない。仕方がないのでオープンサーチカードとドローマジックを強弱問わず全部入れてニコイチデッキは完成した。

 

「ランダムマッチの時間だぁぁぁぁぁ!!!」


 デッキが完成したらテンションが上がるのは自然の摂理。今はプレイヤーが集まる広場などではなくデッキ編成画面なのでそのへんの通行人(他のプレイヤー)に聞かれることはないのが幸いだった。

 対人コンテンツに疲れて始めたゲームでまた対人コンテンツを始めてしまうのも、同じく自然の摂理なのだ。

先に言っておくとライブラでのちゃんとしたバトルシーンは4話でスタートします。もう少々お待ちください。

スターターデッキは良い文明です。スターターデッキを小改造したやつが環境入りすると嬉しくなります。それだけ新規プレイヤーが参入しやすいということなので。

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