ダンジョンアタック10
どうも春菜です。
いやー白いお山は見てていい物ですね。
ゆっくりと上下するこの光景。
最高としか言いようがない。
え?
なんでお山が上下するかって?
決まってるでしょそんなの。
白い双子山だからに決まってるでしょ。
そんなこと世界の常識だよ。
「マスター。山が上下に動くなどが常識になったら、ある意味世界が崩壊しますよ。物理現象が。」
「アルおはよう。あと私の心読まないでよ。」
「私にそんな機能はありませんよ。マスターの心の声が独り言として口から漏れていただけです。」
「なぬ!?」
「変なリアクションをとっても騙されませんよ。」
「ごまかせなかったか。」
「あと私の胸を揉むのを辞めてください。」
「胸は揉んでません!オッパイを揉んでいるのです!」
「言い方を変えただけで同じです。」
「アルは厳しいな〜。」
朝のジャレあいの後、朝食をすませてダンジョンに向かう。
因みに今日の朝食は蜂蜜たっぷりのフレンチトーストだった。
アルがフレンチトーストにバターを塗って食べさせてくれました。
「相変わらず暑そうな場所だよね。」
「この78層にはギミックがあるみたいです。」
「ギミック?」
「特定の条件を揃えないと次の階層に行けないようになっている階層のことですね。」
「ほほー。」
「ここに書いてありますよマスター。」
「えーっと。なになに?鍵を手に入れし者たちよ、次なる扉の場所を示そう。だって。」
「鍵探しですか。まぁ普通ですね。あとマスターの考えていることでも無理ですよ。」
「アルカナシリーズのマスターキーじゃダメなの?」
「ダンジョンギミックと呼ばれている今回のようなギミックはダンジョンのトラップとはまったくの別物なんです。」
「別物?」
「別物ですマスター。指定された行動をとはないと次に進めません。それにマスターキーは万能の鍵ですがダンジョンギミックの鍵は数少ない例外に入ります。ダンジョンギミックはダンジョンそのものなんです。未だにダンジョンには解明されてない部分があり再現が不可能な物の一つですから。たとえマスターキーでもダンジョンギミックの鍵になり変わることは無理です。」
「そっかー、ダメか。」
「では、こちらの鍵をどうぞマスター。」
「ありがと?」
「マスター、鍵を使う扉はあちらになります。」
アルが示した方向に大きな扉があった。
アルに連れられるまま扉の前に移動する。
「ねえ、アル?」
「なんでしょう?」
「この鍵さ、いつ用意したの?」
「この階層に入ってから0.3秒で見つけました。」
「そっかー。」
「それより開けてくださいマスター。」
「分かった。」
鍵を扉に近づける。
鍵と扉が淡い光を発生させた。
春菜の手から鍵が離れていき扉に鍵が刺さる。
ゴゴゴゴゴっと音を立てて扉が開く。
扉の先は大きな広間になっており、広間の真ん中には真っ黒いオブジェが鎮座していた。
オブジェは直方体で目測で3メートルはあるかなり大きなオブジェだ。
オブジェの真ん中より少し上に大きな赤い球が嵌め込まれている。
「マスター、あれがダンジョンコアです。」
「でも100層まであるんだよねこのダンジョン?」
アルの言葉に少し驚きながら春菜がアルに聞き返した。
「正確には表面のダンジョンコアです。」
「表面?」
「ここのダンジョンは表面と裏面があり、今私たちがいるこの場所は表面の最下層になります。」
「裏面あるんだね。なんかゲームみたい。」
「マスター、それは違います。ダンジョンも一種の生き物なのです。今回私たちが来ているダンジョンは表面と裏面に分かることで生存確率を上げているんです。普通の人は今私たちがいるこの場所が最下層と思って引き返すか、ダンジョンコアを回収してダンジョンアタックを終了しますからね。たとえこのダンジョンコアが取られても裏面のダンジョンコアを取られない限りダンジョンは生き続けます。言わばトカゲのしっぽ切りです。」
「なんほどね。」
「マスター、このダンジョンコアを回収しますね。」
「よろしくねアル。まだダンジョンアタック続けるか迷うかな。」
「この先の階層は資源以外何もありません。」
「んー、ならダンジョンアタックも今回で最後かな。お宝ないなら面白くないしね。あと、ダンジョンコアの回収終わったみたいだね。」
「綺麗に外すのに苦労しました。」
「んじゃ戻ろっか。」
「はいマスター。」
旅の扉を使い船へと戻った。
次回もよろしく!




