ダンジョンアタック5
3日ぶりのダンジョンアタックだけど相変わらずアルの後を走るのみ。
あいもかわらずダッシュで移動。
道中の罠や魔物は全てアルが解決しちゃう。
正直暇である。
「マスター、ここが27層の隠し部屋です。」
「アルよろしく。」
「では開けますね。」
アルが扉に手お当てる。
扉は勝手に勢いよく開いた。
扉が開いたことを確認したアルは隠し部屋の中へ入っていく。
私はその後について部屋にはいる。
中には一体の魔物が中央に鎮座していた。
「また珍しい魔物ですよマスター。」
「あれ何?」
「ブラックポイズンドレイクです。亜竜ですね。しかも寝てます。」
「さくっと倒そう。」
「了解ですマスター。」
アルが魔物に向かって歩いていく。
亜竜とは言え竜なためなのか全く起きる気配がない。
そしてアルの一撃で粉々に砕け散った。
「やりすぎじゃない?」
「ダンジョンモンスターである魔物は魔石と一部の素材しか落とさないので綺麗に倒す必要がないので容赦なく倒す方が安全です。」
「たしかにね。」
部屋の中央が光り、ボーナスアイテムが入っている宝箱が出現する。
今回の見た目は真っ黒だった。
真っ暗な部屋に置いても場所が分かるほどに黒いんじゃないかと言うぐらいに真っ黒い宝箱が出現した。
「黒いですねマスター。」
「だね。」
「しかもこの宝箱の黒凄いですよ。」
「ん?」
「まさかの光の反射率0%です。ブラックホール並ですよ。」
「まぁ気にせず開けよ。」
私の手が宝箱に触れると自動的に開いた。
中には黒一色の片手剣が入っていた。
私は片手剣を取り出しアルに渡す。
「鑑定するね。」
「お願いします。」
鑑定結果
名前:常闇の死黒剣
効果
刀身に触れた相手を呪殺または解呪できる。
効果は使用者の魔法力に依存する。
また、装備者は高い呪術耐性を得るが耐性の効果は魔法力に依存する。
「中々良さそうだよ。見てみて。」
鑑定結果をアルに見せた。
「ほほー中々ですね。マスターの魔法力はブッチャケヤバイので、ほぼ呪術関係は無効にできますね。呪で倒すことも解くことも思いのままと。呪関係ならかなり使えそうな装備ですね。」
「だよね。」
「これは当たり装備ですね。」
「じゃあ次は30層のボスだね。」
「終わったら帰りましょう。ちょうど夕食くらいにはなるかと。」
「じゃあレッツラゴー!」
またアルについて移動を始めた。
そして何事もなく30層のボス部屋に到着する。
「マスター、人がいますよ。」
「だね。」
「すこし話してきますね。」
ボス部屋の前に6人組の冒険者パーティが休憩していた。
アルがボス部屋の交渉をするために冒険者たちに近づいていく。
「すみません。ボス部屋挑戦されますか?」
アルが冒険者たちに話しかける。
リーダーらしき体格のいいスキンヘッドのおっちゃんが驚いたように返事を返してきた。
「メイド?」
「主人とダンジョンアタック中でして。ボス部屋交渉に来ました。」
「あぁー。ボス部屋まえで俺たちが居たからか。いいぞ先に。こっちはさっきまで魔物あいてに連戦続きでアンチのボス部屋前で休憩してたんだ。」
「分かりした。ではお先に。」
アルが交渉を終えて私を迎えに来る。
交渉結果をアルから聞いた私はボス部屋に挑戦するため扉に向かった。
ボス部屋前にいた冒険者たちに軽く会釈をして扉に手をかける。
扉が開くとボス部屋にはいりボス戦へと移った。
「やろっか。」
「はいマスター。」
ボス部屋の真ん中には堂々とデカイ牛がいた。
部屋に入ってすぐにアルがボスの説明を始めた。
「マスター、あれが今回のボスです。名前はスターブルと言います。」
名前を教えてもらったあたりでスターブルが闘牛の如く私たちに突っ込んでくる。
私の前にアルが一瞬で移動する。
そして右手を前に突き出しスターブルの突進を何事もなく受け止めた。
ドゴンと部屋に衝撃音が響き渡る。
受け止められたスターブルはかまうものかと足を動かし、アルを突き飛ばそうともがいていた。
「このように、スターブルは一直線に突進攻撃をしてきます。予備動作こそ遅いですが突進の速度は驚異的です。個体差はありますが平均速度マッハ8を叩き出します。さらに巨大なので質量や運動速度を考えるとその威力は普通にヤバイです。ちなみに名前の由来は額にある星形の毛です。この星形の部分はかなり硬い毛が寄り集まっていまして、突進の自分に対する衝撃を完全に遮断します。」
「ほぇー。」
「間抜けな顔になってますよマスター。」
「普通に驚いたよ。凄い勢いで牛さんが突っ込んでくるからね。」
「ほぼ初見殺しに近い魔物ですから。頭を抑えられると動けなくなるんですこのスターブルは。かなりプライドが高い牛の魔物で前に進む以外の行動を取ろうとしません。後ろに動こうとしないので壁などに当たると体が斜めに動くまで直進し続けます。なので突進に耐えられるU型やV型の壁に追い込み突進させ動きを止め、サイドから攻撃するのが主な攻略法です。」
「そうなんだ。でもアルみたいに真っ正面から止められたら関係ないね。」
「それが出来る方が何人いるかは分かりませんが人類種に数えられる人型の方にはかなり厳しいかと。」
「そだね。」
「では倒してしまいますね。」
「お願いきます。」
アルが少し力むとスターブルが粉々に砕けた。
「何したの?」
「発勁をつかいました。手で押さえていた状態だと簡単に使える拳法の技ですね。割と重宝しますよ。マスターもこの発勁をどんな状態からでも予備動作なしで使えるようになれば雑魚敵の魔物は魔力を使わず物理攻撃だけで倒せます。」
「そうなんだね。」
「便利技です。」
「宝箱の開けようか。」
「はいマスター。」
ボスモンスターが倒されたことで部屋の中央に宝箱が出現する。
球体状の宝箱が現れた。
大きさはサッカーボールほどだろうか?
全体的に眩しいほどに光り輝いているが星形の模様が浮かび上がっていた。
「あけるよ?」
「お願いしますマスター。」
私の手が触れると宝箱に触れると球体の真ん中に線がはいりパカっと開く。
一瞬「ガチャか!」とツッコミを入れかけた。
だってレア度高そうじゃん。
中からは指輪が出てきた。
ブッチャケ指輪率高くなね?って最近思う。
他にロマンある物はないのか。
このまま指輪ばかり出ると成金装備まっしぐらである。
「指輪ですね。」
「指輪だねー。」
「マスター鑑定お願いします。」
鑑定を始めた。
鑑定結果
名前:星降る指輪
効果
装備者が登録した無機物を天空から落とすことができる。
登録物は大きさを変更できる。
登録物の大きさの変更に伴い質量も変更される。
指輪の効力は装備者の魔法力に依存する。
また、無機物は指輪を装備した装備者が触れることで登録する。
登録最大数10種
鑑定結果をアルに見せる。
「また良さそうなのでた。」
「すこし前に手に入れた重力支配の指輪と合わせると良さそうな装備ですね。」
「たしかに。通に使ったら自然落下だもんね。重力操作と組み合わせれば威力上がりそう。」
「ただ、ダンジョンや地下では使えませんね。」
「仕方ないよ。空から落とすんだから。でも幅広く使えそうなアイテムだね。」
「ですね。物の登録さえしてしまえば無限に同じものを大量に落とせますから。最大10種類あるのもポイント高いです。後で落とすのに良さそうなのを見繕いましょう。」
「普通に隕石落ちてくるだけでも脅威なのに、好きなの落とせるとかヤバイ。」
「私的には魔導具が落とせるか気になりますね。」
「詳細鑑定してないからね。」
「詳細鑑定は時間がかかりますからね。仕方ありません。」
「魔眼でも詳細鑑定は時間かかります。」
アルの魔眼発言であることを思い出した。
「てか私、魔眼あるじゃん!」
「魔眼とマスターが付けてる眼鏡は併用できますよ。」
「え!?」
「魔眼持ちの方が付けた場合、説明がポップアップで出るはずですが読んでませんか?」
「読んでない!」
「自信満々に言われても困ります。」
「今度からは併用するね。」
「魔眼になれるためにもよろしいかと。色々精度が上がりますよ。」
「でも併用する意味ある?」
「マスターの魔眼はブッチャケヤバイので併用をお勧めします。力を自動制御しますので魔眼を暴発させる心配が無くなりますね。うっかりミスがなくなる程度ですが。」
「なるほどね。精度面では意味あるの?」
「ほぼ意味ありません。マスターの魔眼と今現在の眼鏡自体の性能は同等レベルですので千里眼などの物理的な見る能力は上がります。ですが鑑定や魔力眼などの特殊な物にかんしては意味が無いですね。」
「具体的には?」
「千里眼を二重に使うと面白いことになりますよ。元素とか見えます普通に。」
「あんまり意味ないね。」
「こればっかりはどうにもなりまさん。」
「話変わるけど帰ろっか。一様30層までは攻略終わったし。明日は40層ね。」
「はいマスター。」
転移で船に帰る。
魔眼と眼鏡の併用法をアルに聞きながら夕食を済ませお風呂に入る。
寝る準備を終えた私たちは普通に寝る。
だけど今日からは寝方を変えることにした。
「アルー。」
「なんですかマスター?」
「いつもアルを抱っこして寝るけど今日からはアルが抱っこして寝てね。」
「分かりました。」
アルに包み込まれるように抱っこされた私は眠りにつく。
そう私は抱っこするのではなくされる側の方がいいことに気づいた!
朝起きた時に包まれながら起きる。
何とは言わないが。
最高である!
私は目覚めたのだ!
「お休みねアル。」
「お休みなさいマスター。」
次回もよろしく!




