ダンジョンアタック2
「マスターここからダンジョンになります。」
アルが指差す方を見る。巨大な鉄の壁のような両開きの門があった。冒険者の人たちが列を作り順番待ちになっている。
「最後尾に並びに行きますよ。」
「はーい!」
列の最後尾に並び30分ほどまってダンジョンに入った。
「なんか雰囲気変わったね。」
「はいここからは罠ありモンスターありの危険地帯です。マスターも顔つけてくださいね。」
「了解であります。攻略法はアルにまかせるね。」
「では急ぎ足で行きましょう。隠し部屋を中心に攻略していきます。ブッチャケ隠し部屋以外下層にいかないとあまり美味しくないですから。」
「報酬がよくなんだね。」
「そうです。1層には何もないので10層のボス部屋まで一気に行きますよ。マスターは私の後についてきてください。」
「はーい。」
アルの後をピッタリと付いていく。途中なんどかモンスターと遭遇するが何事もなかった様にアルが瞬殺していく。ただひたすらに走り続けた。
「マスターここが10層のボス部屋です。」
「なんかあっけないね。」
「えぇ、ブッチャケ雑魚モンスターしかいませんでしたしね。」
「ここのボスは何が出るの?」
「普通は大量のスライムが出ます。レアボスとして属性持ちの巨大スライムが出るそうです。」
「わかったよ。なら入ろっか。」
ボス部屋の扉を開けて中に入る。中にいたのはデカイスライムだった。
「レアボスですねマスター。流石ステータスの運がEXなだけありますね。」
「褒めても何も出ないよ。それより、このスライムは何スライムなの?」
「このスライムは確実にヤバイスライムですよ。私も2回しか見たことのない超レアスライムです。その名もブラックメタルスライムです。」
「なにそれ?」
「反物質を体内で生み出し、そのエネルギーを使って攻撃や再生などを行うスライムです。何でも食べるので有名なスライムですがその中でも二番めに攻撃力が高いスライムになります。主食は核エネルギーです。」
「なにそれヤバイじゃん。」
「ちなみに1番攻撃力が高いスライムは崩壊スライムですね。ある程度刺激をあたえると爆発します。」
「そうなんだ。」
「マスター。」
「なに?」
「今思いましたがこの惨状でのんびりしていられるマスターが凄いと思います。」
「てれるなー。えへへー。」
アルが指摘するのともっともだ。ボス部屋に入ってから私とアルはただ会話してるだけ。防御魔法で結界をはりつつアルの解説をただ聞いているだけなのだ。その間にボスであるブラックメタルスライムは私たちに向かって攻撃をしてきている。極太のレーザーのような攻撃を結界で受け続けているのだ。多分他人がいたら何らかのツッコミをもらっている気がする。
「なら倒しちゃうね。」
魔導銃の一撃を受けたブラックメタルスライムはあっけなく消滅した。そしてボス部屋の真ん中が光だし宝箱が出現する。
「マスター、これがボス攻略をしたら出てくる宝箱です。」
「豪華な見た目だね。」
「一様ランクがあり光輝けば輝くほどレアな宝箱だといわれています。」
「ならこの宝箱もレアなんだね。」
「そうなりますね。これは光っていると言うより光そのものですね。」
私とアルの前に現れた宝箱は光がより集まったような宝箱だ。箱と言うより光。形だけ宝箱の光が目の前に現れた。
「開けてみよっか。」
「そうですね。」
私が宝箱に手を触れて蓋を開ける。パカっと開いて中のものを取り出しアルに渡す。
「何か分かる?」
「初めて見る魔導具ですね。鑑定結果を見ると凄い魔導具ですよ。」
「説明よろしく。」
アルが説明をしてくれた。名前は魔導物質炉と言うそうだ。実際に使ってみないと詳しい出力は分からないらしいがブラックメタルスライムを魔導具にした物らしい。魔力を反物質魔力エネルギーに変換し出力する装置だそうだ。アルによると魔力エネルギーと反物質魔力エネルギーだとエネルギー効率がかなり変わるらしく魔力エネルギーよりも高性能な反物質魔力エネルギーに交換してくれる魔導具なのでかなり有用な魔導具ではあるようだが今の私たちには全くの不要な長物らしい。魔導船アルカナが半永久的に作り出している極限圧縮虚無崩壊凝固エネルギーと比べると落胆するレベルで要らないものになるそうだ。
こうしてダンジョンアタック1日目は終わった。
次回もよろしく!




