錬金術
私とアルは船長室からこの実験施設に移動した。その中にある錬金術に関する施設のある部屋にいる。
「アル始めるよ!」
「はいマスター。」
「で、何からやればいいの?」
「まずはこの装置の前にある操作パネルを使い素材をセットしてください。」
「わかった。」
私はアルに言われるがまま操作パネルを操作する。そして指定の素材を選択し、開始ボタンを押した。
「これで始まります。」
「何か簡単だね錬金術って。」
「普通はもっと複雑な作業が必要ですよ。この施設があるから素材をセットして終わりなだけですので。」
「なら戻ろっか部屋にさ。あと待つだけなんだし。パネルの表示通りなら1ヶ月はかかるみたいだしね。」
「マスターがセットした素材からしてそれぐらいは予想できましたがかなり時間がかかりますね。」
「仕方がないよ。」
「ですね。」
私とアルは実験室をでて部屋に戻る。まぁ船長室だけど。今回素材に使った物はアルに詳しく説明してもらった。具体的にはその貴重性を中心に。アルいわく今回私が使った竜の心臓はかなり希少な物らしい。なんでもラストドラゴンと言われる竜の心臓なんだとか。まだあるけど本当に希少なのか不明だ。アルの反応見ると希少なんだろう。そして魔玉石。これ自体は貴重な物ではないけど作るのがめんどくさい物らしい。膨大な魔力を結晶化させた物なんだって。アルいわく量産可能な物の中では比較的簡単だけど品質を考えた量産だと面倒な工程がおおいそう。そしてゴーレムの核も希少な物なんだそうだ。天然物のゴーレムの核らしい。何でも天然のゴーレム自体少ないらしく今回使ったのはアルいわくダンジョンゴーレムの核だそうだ。素材箱の中にも10個しか入っていなかった素材でもある。ダンジョンゴーレムに分類されるのはダンジョンコアと呼ばれる部分を核に持つゴーレムのことをダンジョンゴーレムと言うらしい。ならダンジョンにいるゴーレムは何なのと尋ねるとダンジョン産ゴーレムと呼ぶそう。なかなか細かい区別があるみたい。
「アルの説明聞いて思ったけど本当に希少な素材なの?ヤッパリ割と手に入ったりするんじゃい?」
「無理ですね。ラストドラゴンは宇宙空間をゆうゆうと泳ぐ巨大なドラゴンです。知能が高く転生するのでその際の亡骸をドラゴンと交渉して手に入れないと行けません。大体2千年ぐらいで転生なさるのでその際に交渉して亡骸を貰います。ゴーレムの核に関しても発生することが少ないので入手が困難です。まぁラストドラゴンよりはマシですがね。」
「そっか。ゴーレムの核はともかく、ラストドラゴンは倒せば良いんじゃないの?」
「それがラストドラゴンは倒すのがほぼ不可能なんです。」
「不死身かやりおるな。」
「不死身ではありませんが再生力が非常に高いので生命力が異常です。また、ラストドラゴンは死んでも転生するので倒しても問題ありませんが転生後に報復に来るので余りお勧めできません。それに頂戴って言えばくれますので。」
「割と良心的なドラゴンなんだね。」
「はい、私もお得意様がいますので2千年ごとに亡骸をもらっています。なんでも魔玉石を好んでいますので亡骸と魔玉石を交換しています。天然物より魔力が美味しいとのこと。私には分かりませんが気のいい方ですよ。」
「なんか凄い友達が居るんだねアルは。」
「他にも転生する魔物は多いので交渉して亡骸を貰える方はお得意様として物々交換をしています。」
アルの意外な交流関係を色々聞きつつあとはゆっくりと過ごした。
今回は素材になってるモンスター紹介
名称:ラストドラゴン
超巨大なドラゴンである
西洋風の見た目やファンタジーでよく見る直立二足歩行の羽の生えた竜の見た目をしている
再生能力が異常なほど高く膨大な魔力量を持つ化け物
アルが話す通り倒すのはほぼ不可能な存在
2千年ほどの周期で転生を繰り返す性質を持つ存在である
戦闘能力に関しては存在する生物の中で頂点に位置しブレス攻撃に関しては星を十数個軽く飲み込み消滅させるほど
名称:ダンジョンゴーレム
ダンジョンゴーレムとは基本的にダンジョンの最奥に存在する球体状の水晶玉をゴーレム核として持つモンスターである
この球体状の水晶玉はダンジョンコアと呼ばれている
分かりやすく説明するならダンジョンがゴーレムになったと表現するのが正しい存在
最大で50メートルほどの大きさのダンジョンゴーレムが確認されているが2メートルほどの大きさのダンジョンゴーレムも確認されているため必ず巨大なゴーレムになるとは限らない
ただどのダンジョンゴーレムにも共通するのはダンジョンの性質を持つことである
そのためダンジョンゴーレムは自身と同じゴーレムを魔力が許す限り召喚する能力を持っている




